アビスパ福岡
福岡は九州の盟主たい!
〜 アビスパ福岡 について、アビスパ福岡
アビスパ福岡とは福岡市とその周辺をホームタウンとするサッカークラブである。略称は「蜂」「盟主」。アンサイのこの記事では地味な存在であると2021年まで書かれていたが、結構なネタを持つクラブである。ただ、福岡では若鷹軍団のおかげで本当に地味な扱いを受けている。また、2020年からクラブのカラーをネイビーブルーからネイビーに変更したが、そのほうが地味である。
概要[編集]
九州最大の都市である福岡市を本拠地とし、地味ながらもJリーグに所属しているサッカークラブ。九州初のJクラブでもあるため、九州のサッカー界を牽引することが求められる立場である。現在でも「福岡は九州の盟主たい!」と頑張っているが、鳥栖に立場を完全に入れ替わられている状態が続いていたため、「盟主(笑)」と後ろに変なものがついてしまいそうである。ちなみにホームスタジアムはベスト電器スタジアム(通称ベススタ)こと東平尾公園博多の森球技場。このスタジアムは選手が間近で見られることで評判の試合会場である[要出典]。バックかメインスタンドであればの話ではあるが。
歴史[編集]
ルーツは藤枝(〜2001年)[編集]
このクラブのルーツは静岡県の藤枝市にある。かつてこの町にはJリーグを目指していたサッカークラブである藤枝ブルックスがあった。しかしそうしてJFLを戦う藤枝にある知らせが届く。福岡市による誘致の話であった。当時の福岡市、いや九州にはまだJクラブがなかった(一応今は亡き横浜フリューゲルスが準本拠地としていたが。)そこで福岡市ではサッカークラブを誘致しようとする動きがあり、そのために市民50万人の署名が集まったという。
さて、そのようないきさつで1995年に福岡にやってきた藤枝ブルックス改め福岡ブルックスは京都パープルサンガ、鳥栖フューチャーズ、ヴィッセル神戸といった所と昇格を争う。結果24勝6敗という地味ながらも圧倒的な強さでJFL優勝を果たした。またこの成績により翌年からのJリーグ参戦が決まった。ただ、またここで問題が立ちはだかる。実はブルックスという名前はすでに紳士服メーカーのブルックス・ブラザーズが商標登録していた。すなわち、この福岡のサッカークラブは商標権問題に引っかかっていたのだ。そのため名を改める必要が出てきた。結果、クラブの名前は今のアビスパ福岡となった。福岡はこの新しいアビスパの名前でJに臨むこととなる。
さてJに昇格したものの、フロントでごたごたがあったり守備のザルさが目立ち、初年度は15位(下から2番目、つまりブービー)となる。それがまだよかったような気になるのが福岡の不思議である。つまりは次の年も、その次の年も最下位なのである。JFL優勝時の強さ等がどこにもうかがえない。どう考えても低迷です。幸いこの頃は2部(すなわち当時のJFL)降格制度がなかったので、こんな成績の福岡でも1部に残留できたのである。
だが1998年、とうとう降格の危機が訪れる。1999年度からJリーグの2部となるJリーグ・ディビジョン2(通称J2)が始動。そのためにJ1参入決定戦とかいう謎のルールにより来シーズンはJ2で始まると可能性が出てきたのだ。この年の1stで18位、2ndで15位(総合18位)だった福岡は神戸、市原、札幌(以上、Jから)、川崎(JFLから)と共に、3名様限定のJ1残留権(≒2名様限定のJ2へ行く権利)を争うことになった。まず行われた第一戦(vs川崎)に勝利しどうにか残留への一歩を踏み出す。福岡の勝負強さと同じかそれ以上に相手の残念さが引立つ結果となった(相手が相手だから仕方ないか)。その後の第二戦、福岡はジェフに負けJ2に近づいた。やっぱりだめかと思われた所、札幌に勝利してやっと残留権を獲得する。ということでギリギリで残留したのでした。
J1と呼ばれるようになった1999年の1部でも最後の最後の底力で地味に14位(下から3番目、降格圏は15位と16位)で何とか残留。正にまたギリギリの残留である。更には2000年、ピッコリ監督が厳しい指導を行ったため、2nd優勝争いに最後まで加わるなど地味なりに大健闘。結果的に年間6位で大躍進。
このように毎年降格候補に挙げられながらもシーズン終了時には地味に残留している姿にあやかって、学問の神様菅原道真が祀られている太宰府天満宮から「落ちない」受験合格グッズを制作したという。ただこれがフラグとなったのか、2001年に後一歩の所で残留が決まる時に不幸体質が発動、そして連敗へ。年間成績15位(下から2番目)という結果により、滅多に日の目を見ないJ2へ落第することとなってしまったのである。
5年周期のジンクス (2002年~2020年)[編集]
2002年は蜂位もとい8位に。絶賛迷走中であった。さすがに色々問題があると思ったのか2003年、育成的な戦略に転換することにした。まずこの年は戦略の初年度なので地味だけど土台固めに専念することになる(成績は4位と悪くない、そしてけさいのだがあまり気にするな)
2004年、控えめに3位になり入れ替え戦に進む。だが入れ替え戦の相手の柏は最後のあがきとして早野砲を用い、福岡をガチガチに凍えさせてしまう。結果、福岡はまたしてもJ2にいることを余儀なくされた。(翌年の柏との入れ替え戦結果は確かに地味ではある)その悔しさをバネに2005年、二位につけてついに自動昇格を決める。J1にいることでこのクラブもようやく日の目を見ると思われていた。まあ確かに一応は注目を集めたこととなったのだが……。
その翌年2006年、久しぶりのJ1も明るいものではなかった。桜、京都とのボトムズ団子を形成し、地味に16位でフィニッシュ。なんとか望みをつないだ神戸との入れ替え戦も地味に二戦とも引き分け、ゴールに入ったんじゃないかなどの疑惑もありながら「アウェイゴール方式」とかいう謎のルールによって降格が決定した。(ちなみにこの時の神戸の監督は、福岡のJ1昇格の立役者であり、この年の成績不振で解雇させられていた松田浩監督である。すなわち、自分が解雇した相手が率いるチームによって皮肉にも引導を渡されたということになる。)
2007年、色々あって7位という微妙な順位となり、また翌年もJ2にいることが決まった。(第一クールは1位だったんだけどね……)2008年も2009年もとにかく微妙な結果を残していった。地味すぎるため細かい順位は何、気にすることはない。2010年は九州ダービーのカードこそ充実したものの、それ以外劇の的な試合も多かったためそこまで注目されなかった。しかし史上最悪に挙げられる程の名物社長が辞任したことは喜ぶべきニュースだった。そして篠田監督の元、気がついたらちゃっかり3位以内確定。え、まさかのJ1復帰・・・?。全国ニュースにも地味めに報道された。しかし、この先で待ち受ける修羅場をまだアビスパサポは知る由もなかった。
注意: | ここには膨大となった2011年アビスパの激闘の歴史があります。 |
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そして2011年、シーズン前なら意外にも目立ってた。もちろん理由は「降格最有力候補」としてである。こんなところで目立ったらだめじゃん。もっと地味になれよ。
なぜか昇格してしまったり目立ったりとあまりに慣れないことをしたので、開幕戦でさっそくフルボッコにされる。このまま次の試合も地味に負け、最下位ラインと同化する……かと思いきや、
東 日 本 大 震 災
この地震のためにJリーグはしばらく中断することになる。そして中断中にもだんだんアビスパの影が薄くなっていく。だってニュースは野球の話かもしくは東北の話ばかりだもん。九州のサッカーの話なんか本当に地味すぎて出て来やしません。
で、再開後の試合結果はというと、チームそのものは見えなくなりそうなのにもかかわらず見事なものであった。
以下に示す。
- (参考 第一節 0-3 vs
現中位王・新潟様潟)優しくない「中位王(笑)」なんかにつける敬称などはありません! - 第七節 0-1 vs清
- 第八節 1-2 vs鹿
- 第九節 0-1 vs仙
- 第十節 2-3 vs鞠
- 第十一節 2-3 vs脚
- 第十二節 1-4 vs磐
- 第十三節 2-5 vs
やさしさの名古屋様鯱優しくない「中位王(笑)」なんかにつける敬など称はありません! - 第十四節 0-3 vs桜
見よ、この成績を。これにて9連敗が達成された! もちろん勝ち点は0、順位は最下位である。中位力をあまり理解しない者たちはとにかく、中位力に定評のある新潟様・名古屋様・鞠姫にすらぼこられるという始末。顔色の悪いのは磐田のマスコットよりも、むしろ福岡のチームそのものである。
だがそんな中、転機は訪れた。
- 第一五節 0-0 vs神戸さん
サンキュー神戸! これでようやく勝ち点が0ではなくなった(たった1点だけどね)。
もっとも次の節には
- 第一六節 0-2 vs柏
ここまで来たら、次の対戦相手である「爆弾(連続未勝利のチーム)処理に定評のある赤」に期待するしかないのか……。
なんだけど。
- 第一七節 0-3 vs赤
なん……だと……?
J屈指の爆弾処理班である赤ですら止められない爆弾ってどういうことなの……。
もはや笑うしかない。まさに「昇格してきた意味を問」わなくてはならないレベルでの大激走(J2方面に)である。
なお、このありさまを見たナマコだかなんだかそういう名前の会社が「テイルズ オブ シリーズ」の一作品「テイルズオブジアビスパ福岡」のアイデアを思いついたというのは、もちろん嘘である。
ちなみに次の節はもちろん、
- 第十八節 1-2 vs磐
ご覧の通りである。顔色などもはや真っ青を通り過ぎていることだろう。
ここまで来たら「神戸も勝てばよかったのに」とすら言われてしまう始末である。ごめんね神戸。
え~、アビスパ福岡では、只今爆弾処理班を募集しています。未勝利爆弾を爆発させてくれる方はどうかご連絡ください。
一方お隣の北Qは前年度の数倍もの勝ち星を挙げていた。
と思っていたら
- 第二節 1-0 vs甲府様
ようやく初勝利。甲府は、優しいね。
ちなみにこの試合、本当ならば震災があった日の翌日に開催されていたはずの試合なのである。延期されて約4ヶ月後にようやくこうやって開催できた訳だ。
もし震災がなく、この試合も3月12日に予定通りに行われていたら……と思わないでもないが、まあいいか。
その後の経過。
川崎が空気を読まないのはいつものことである。そのために「この勝利を次につなげて行こう」という福岡側の思惑をスルーしたのだ。
大宮はこの試合を落としても残留する自信があったのだろう。そのためにあえて福岡に勝ち点3を与え(=自分は勝ち点3を捨て)、残留争いを盛り上げたのだと推測できる。さすがは現役の残留職人である。
広島は、ええっと、「サンフレッチェ……」とのみコメントさせて頂こう。
山形は、向こうも必死だったからねえ。福岡ももっと熱くなれよ!
考察終わり。
こうして震災で延期となった試合は全て開催された。そのため節の番号は変則的であったが、ここからは大体は当初の日程通りに進んで行く。
次の相手が「優しさに定評のあるはずの中位様」であることからも、福岡はここから気合いを入れ直したい所だが……。
- 第一九節 0-3 vs鯱
えっ
先代中位様が全く優しさを発揮していない件。なにそれこわい。いくら去年優勝したからって、中位力がなくなったというわけではないようなのに(例:去年の瓦斯、今年の甲府)……。
ここでその場しのぎで監督を変えて心機一転をはかるが……。
- 第二十節 0-2 vs脚
福岡のちっぽけな誇りのためにもう何も言うまい。ちなみにこの試合が地味に脚の今シーズン初めての完封試合となっているのは、福岡にとって多分どうでもいい話である。
そして負けると汚鰤なる暴徒の怒号が恐ろしいホーム戦である。ちなみにこの汚鰤、クラブの成績があれなので今年はキレまくりである。で、
- 第二十一節 2-1 vs川崎様
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚)
誰もが予想していなかった(それどころか大虐殺予想か無視されていたであろう)試合結果である。この白星が死化粧になるか、はたまた反撃の狼煙になるかは……今はただ神のみぞ知る。とりあえず、新監督と選手は怒られなくてよかったね。ただ、その後の展開により「ただ川崎の調子が異常に悪かっただけ」だということが分かってしまったのだが。
その後の経過、鈴虫の鳴き声とともにじわじわと降格の足音が聞こえる頃。
(第二十四節は見ているこちらがかわいそうになってくるので触れないであげて下さい)
上位相手(もっとも最早J1の残り17チーム全てが上位なのだが)には順当に負け、優しそうな所にもやっぱり負け、優しくしてくれた所にも二回目には負け、運が良ければかろうじて勝ち点1をぽろりとくれる、そんな状態が続く。そりゃJ2の方が幸せだったと言われるわな。
監督も選手たちも精神がすり減っているだろうと(そしてフロントは相変わらず図太いだろうと)推測されるので、筆者が代わりにここでサポーターのみなさんにお詫び申し上げたい。
orz < 地味で弱くて申し訳ございませんでした!
そして残留圏内の15位まで勝ち点差17と、ここで負けたらほぼ降格決定というところにまで追いつめられる(しかもその15位の大宮はどうせこれから追い上げて残留するんだろうから、残留のためにはもう少し上の勝ち点を見積もらなくてはならない)。つまりはどうあがいても、絶望。ならば少しでも多く勝利を得よう。敗北を少なくしよう。それしかない。もっとも福岡にその力が残っているかも疑問であるが。
さてそのような状況でホームでの試合が行われる。こんな空気じゃ汚鰤の声も一層身に染みて痛い。痛すぎる。相手は前半戦に勝ち点1をポロリしてくれたとはいえ、全力で襲いかかってくる熊である。しかしそれでもホームの怒号が恐ろしいのが福岡。やるしかないのだ。そして……
- 第二十七節 2-1 vs広島様
うおぉぉぉ? やった! 勝った!
だからといっても状況がよくなっているとは思えないのが福岡の福岡たるゆえんである。悲しいが、これがJ1である(いや、J2でもここまで低迷してくると、ひとつの勝利ですら状況をよくするのには力不足である)。
しかしあのチームが手を差し伸べてくれたのだ!
- 第二十八節 2-0 vsリス
ま、まさかの2連勝
大宮様!いやん!素敵!よっ!残留演出アーティスト!チームもこのまま残留へ突き進めええええ!
- 第二十九節 0-3 vs仙
いい夢見させてもらったぜ…ぐふっ。
そんなこんなでとうとう完全な背水の陣。しかしのぞみある限り諦めるわけにはいかな
- 第三十節 1-3 vs潟
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嫌なことを思い出して、とうとう盟主が不貞寝しやがりました。 後は適当に頑張って下さい。(Portal:スタブ) |
2012年、それまで散々一部のサポが敵視してきた鳥栖がJ1に上がって(福岡が夢に見ていた)大活躍。完全に立場が逆転した福岡。更には借キングだったはずの大分に上に行かれ、北九州にも上に行かれ、さらには熊本にまで上に行かれて「九州の盟主」どころか「九州最下位」まで落っこちてしまった。そう思って頑張っていた2013年、成績以外の問題が持ち上がってきた。
経営危機である。
この問題に際して「J2福岡 経営危機」とかいったフレーズで、ついにYahoo!のトップにまで躍り出てしまった。もちろん、福岡がこのように全国区で目立つということは悪いことが起きている(もしくはこれから起こる)証拠である。内容は「資金繰りが悪化した結果、選手や社員への給与が遅れる(下手すると払えなくなる)」+「Jリーグのライセンスが剥奪され、Jリーグから退会しなければならなくなる可能性が出てくる」とのこと。退会してしまうと、JFLに降格してもう一度Jリーグ参入を目指すという選択肢もあることはあるが、このクラブの場合、下手すると「退会、即ち解散」となってしまうかもしれないのだ。この状況に対してフロントは力を貸して欲しいと呼びかけているという。
そしてこの記事を見た人達は華麗にスルーしたり、福岡の様子を肴にクラブライセンス制度の問題を論じたり、親会社の経営難から解散することになってしまった横浜フリューゲルスのことを思い出したり、さらにはアビスパ不要論を唱えたりした。
もちろんこれに対してクラブのために立ち上がった者もいる。
選手、そしてサポーターである。選手は「愛するアビスパを共にいつまでも!!オレ達はピッチで結果を!!」と人文字で示しながらサポーターに協力を頼み、また残りの試合における全力プレーを熱く誓った。またサポーターは募金を呼びかけ、あるいは実際に募金を行い、資金面での支援を行った。ホームの試合に赴くことも重要な支援の形の一つである。(報道直後のホームゲームに5000人台しか入らなかったのは秘密)
次はフロントの番である。新規スポンサーの獲得及び経費節減は勿論のこと原価1000円!のTシャツの収益を寄付するとのたまう自称アビスパの恋人に対する処遇も期待したい。市民に愛されるクラブを作らないと先は無い。
なお、一応アビスパ福岡は2014年度もJリーグで戦うことができるため安心して欲しい。要するに2014年の経営でこれからのことが決まるのだ。経営がうまくいけば「これからもよろしく」、うまくいかなければ「さようなら」である。
そして明けた2014年の2月、あそこがやらかした。
誤表記広報に定評のあるジュビロ磐田である。
磐田は2014年シーズン最初のホーム3試合において、選手の名を冠するシートにサポーターを招待する企画を発表した。しかし初めてのJ2に浮かれたかどうか知らないが、対象となる試合における対戦相手を見事に間違えていたのである。画像も参考にしてほしいが、つまりはここだけを見るとなぜか磐田は3/2どころか3/22にも札幌と戦おうとしているのだ。そして本来3/22に磐田と対戦するはずの相手が福岡なのである。(ちなみにこの企画を発表したのが2/15。それを見てあるサポーターがtwitterで「間違えてない?」という旨の発言をしたのが2/25で、その数十分後に修正されていたらしい。何がともあれ、修正が2回目の札幌戦もとい福岡戦のシート応募期間に間に合ってよかったと思おう)
そして7月、ある報告がなされた。Jリーグの運営に関するもの――すなわち経営うんぬんによってライセンスの剥奪があり得るかの話である。連続赤字で今年も赤字であればライセンスがひっぱがされそうなクラブは数個、リーチ目前のものも含めると結構な数があったが、おおよそ今年度は黒字の目処がたった。
福岡以外。
システムソフトから一億円出してもらって、何とか経営危機は回避。だけどチームの方は一時上位に顔を出したものの後半戦に大失速。またしても「九州最下位」となってしまった。もうネタとして「盟主」すら言えない雰囲気になっていた。
2015年、アパマンショップをバックに迎えたアビスパはまったく別のチームに生まれ変わった。選手と距離感の近い社長を迎え入れ、アパマンさまの資金を背景に大型補強を行い、監督に「アジアの壁」こと元日本代表キャプテン井原正巳を迎え、経営危機から一気に金満球団へと生まれ変わった。これで一気に昇格最有力候補!と思ったら、15年のJ2は大宮・桜・磐田と言ったJ1常連組だった連中が多数いるので、良くて5・6番手という所か・・・と、思われた。だが、アパマンパワーで元気百倍なのか、アジアの壁の面目躍如なのか、シーズン終盤から9連勝。終わってみれば24勝8敗10分と、最終的には勝ち点でPOに回るのだが、最有力として2位を争っていた磐田と同じ勝負分でフィニッシュする。そしてプレーオフで長崎を下して桜に(ヤられかけたけど)勝って見事にJ1昇格が決定した。
しかし2016年のJ1での戦いは2006年、2011年同様に苦戦を強いられた。アジアの壁が仕込んだアビスパの壁はいともたやすく崩され、最終的に元中位王の鯱からJ2に叩き落とされてしまった。(名古屋も先に降格が決まっていた湘南に最終節ホームで粉砕されry)2017年、2018年も同様に井原監督の元でJ1を目指した。2017年にはプレーオフ決勝まで勝ち進んだのだがまた名古屋相手に引き分けながらもルール上昇格できなかった。そして、強化部は井原路線を辞めてファビオ・ペッキア監督を新監督に据える。しかし、シーズン途中で一身上の都合で監督が交代され、レジェンドである久藤監督の元でなんとかJ2残留を果たす。
これでアビスパのJ2での5年に一度の勢いは止まるかのように思われた。しかし、水戸を過去最高順位に引き上げた長谷部監督と水戸でプレーしていた選手を半ば強奪し逆に5年周期の勢いを利用してチームをJ1昇格まで持っていこうという気概が感じられた。レンタルで加入した若手選手の活躍や他チームのエースの強奪などにより、J2二位で昇格を成し遂げた。
サポーター達に夢と感動を!(2021年~)[編集]
2021年昇格はしたものの、その原動力となった多くのレンタル選手がレンタル元に戻り降格最有力視されていた。しかし、序盤はうまくいかなかったもののなんとか追いついたセレッソ戦を皮切りに破竹の6連勝を成し遂げるなど今までのアビスパとは何か違うものが感じられる。ただ、その後ちょっと失速してしまうのもアビスパらしくて愛おしい部分でもある。こうした成功の一因にはクラファンやアビスパTVやアビスパトークンなどで残留への本気度を見せ、足りないポジションがあったらすぐ適切な補強をするという強化部の影響がある。また、アパマンマネーだけではなくDMM.comがアビスパへの出資をしたことで、男達の性欲という永久機関がアビスパを強くさせてくれるのだ。これは非常に頼もしい。とDMMの名前だけで勘違いする人が結構いる。
これからのアビスパはどうなるかはわからない。しかし、2021年ハチ月25日、公式戦30戦無敗の川崎フロンターレに黒星をつけた。これはまさに記録より記憶に残る勝利であろう。三笘や田中碧がいなくなったからとかは言い訳にできないよ!神戸戦で0-1で敗れはしたものの、J1残留が確定。スビーくんにこれからも夢と感動を与え続けられるのか、アビスパはもう前に歩みを進めて行くしかない。最終順位も蜂位で終わるなどした。
2023年は新戦力・補強の評価が低く、攻撃的な外国人選手の相次ぐ退団が不安視され、得点力不足が懸念されたことによって降格枠は1でありながらも、準降格候補とされた。セレッソ大阪とのホーム開幕戦では鳥羽一郎によってあの名曲と名高い兄弟船が歌われ、2-1で勝利し、滑り出しは悪くないものとなった。
マスコット[編集]
クラブ名の「アビスパ」がスペイン語で熊ん蜂(スズメバチ)を表すため、マスコットも蜂の夫婦である。名前はアビー(夫)とビビー(妻)とスビー(子)。チャームポイントの槍は銃刀法あたりにひっかかりそう(少なくともコミケには入場できない)だが、「特別な素材」を使用して法律の目をかいくぐっているので心配しなくていい。むしろ心配すべき所は数少ない昆虫マスコットであるはずなのに、どうも目立たないことであることだろう。2013年度のゼロックス杯のイベントとして、Jリーグマスコット総選挙なるAKBの総選挙に乗じたマスコットの人気投票がJ's Goalにて行われた。……のだが、この蜂マスコット、なんと最下位だったのである。考えられる理由は様々あるが、やはり最も重大な理由はアビー(例の蜂マスコット)の存在感のなさであろう。(もっとも翌年2014年度もまた同イベントが行われたのだが、このときはアビーは11位と大健闘している。これは同情票か、はたまた前年度の結果でようやく存在に気が付いたのか……)
なお「刺す蜂」は雌しかいないだとか、雄の蜂はNEETだとか、そういう事実があるようだが、だからといってつっこんではいけない。
蜂の巣の穴のようなまめ知識[編集]
- 2007年のリーグ戦、福岡と対戦することとなった札幌くんはなぜか東京のサッカー場で主催試合を行った。理由は「札幌ドームはNTRられ(どこにNTRられかはお察し下さい)、他の道内のサッカー場も使用できないため」とのこと。
- 麿くんとはJ昇格の同期であり、地味に四度降格・昇格を共にする仲である。(降格:2006年、昇格:1992年、1995年、2005年)
- そして桜くんとも二回程に仲良く降格している。(2001年、2006年)
- ここのサポーターは一部の者(多分)の過激さが有名となっている。そのせいでクラブ自体がかえって目立たなくなっている気がしなくもない。
- 実は地味にアルゼンチン人の選手を最も多く所属させていたクラブでもある。マラドーナの弟も所属していた。……のだが2003年以降は獲得していないのであまり知られない事実である。
- 一説によると「ここから出てきた人材を登用すれば、彼は活躍し会社の成績に大いに貢献してくれるだろう」とされた「人材派遣のアビスパ」とは、このアビスパ福岡のことであるという。
- 2008年のJリーグ一年生である岐阜くんは福岡戦にてJ初勝利を決めた。のだが、その試合は「福岡が5分間で4失点した」という見た者をポルナレフ状態にさせる代物であった。今でもこの試合は伝説として語り継がれているとかいないとか(だいたいブラジルW杯におけるキイロイトリ軍団のせい)。……福岡はかませ犬に徹しないと駄目なのだろうか。
- 2010年ごろから「福岡は九州の盟主たい」という言葉が流行し、これに付随したオプーナの改変AAである「盟主」がネット上でのアビスパ福岡の顔となっている。その反動で本来のマスコットである前述の蜂夫婦がますます存在を忘れられがちである。
- 2011年元日、アビスパ福岡と同じく福岡を本拠地とする福岡ソフトバンクホークスとサッカーの試合を行い、0-4で大敗した。
- 2014年、悲願のJ2昇格をしたにも関わらず開幕から数えて7連敗中の讃岐くんに引き分け、初めての勝ち点を与えたのは福岡である。九州の盟主・アビスパ福岡の名は讃岐くんの歴史に永遠に刻まれるであろう。……もっとも、その直後第9節に犬くんまで讃岐くんに引き分けたため、福岡は(案の定)少し地味になってしまったのだが。
- 上の岐阜くんや讃岐くん以外にも、福岡は富山くんにクラブ史上初の勝ち点1を与えたり、岡山くんにクラブ史上初の勝利を与えたりしている。慈愛!
クラブの問題点[編集]
- フロントの問題。
- 無能。この一言に尽きる。フロントの迷走ぶりはJ屈指の認知度を誇っている。具体的に言えば、福岡では有能な人材(特に監督・選手)がすぐに辞めていくか、他の場所に行ってしまう(自分の意志かどうかは問わず)。しかもこのようにして福岡から出て行った人物は、なぜか流れ着いた先で成功していることが多いという。すなわち「ここのフロントは有能な人材をうまく生かせない」というように推測されるのだ。
- 実際、フロントはサッカーど素人の者が多くまったく熱意がないという。そのため運営も「行き当たりばったり」「その場しのぎ」のものばかりであるようだ。すなわち、長い目で見ないと成功しない人材に対してはまったく無力である。更にたとえクラブの成績が悪くても、首を切られるのは選手や監督だけである。このような時でもフロントは変わらずのうのうと高見の席でふんぞり返っている。非常に不条理な現実が、そこにはある。2009年、その代表者である社長が辞任したがはたしてどうなるか?
- 2013年の明太子募金などを乗り越えて、2021年現在ではフロントの問題はある程度解決しつつある。
これはほんトーレス!
- サポーター団体の問題
- モラル最悪。それに尽きる。(一部の者だけだと信じたいが)
- サポーターの品行の悪さはJ屈指の認知度を誇っている。具体的に言えば、公共の場所(スタジアムへ向かう電車内、スタジアム最寄駅など)で大騒ぎしたりするわ、係員の警告を無視するわ、バカである。試合会場やその周辺はこのようなサポの被害にあう危険が高いとされ、そのような場所に子供を連れて行くことをためらうファンも少なくないとか。だから観客動員数も少なくなって、そして福岡の町での存在意義が薄らいでいるのだろうか。
- しかもホームで負けた暁には、自分の所の選手を自分達サポーターに対して謝罪させないとすまないとか。しかもその選手達にブーイングをかけるというのだから、もう大問題である。ちなみにコカ・コーラウエストのジョージア(胸スポンサー様である)がスポンサーを降りたのは北九州市との繋がり以外に、試合中に怒ったサポーターがボトルをグラウンドに投げ込むという行為も影響したという。
- ちなみにこちらの方はは2021年現在でも度々問題となっており、鳥栖戦で侮蔑的ともとれる横断幕を掲げて一部のサポがホームゲームで出禁になるなどした。
輩出した有名選手[編集]
- 冨安健洋
- 言わずと知れた新進気鋭の日本代表若手NO.1DF。その走る姿と形から、汎用人型決戦兵器なのではないかと噂されている。現在はセリエAでクリロナやイブラヒモビッチなどのレジェンドとしのぎを削り、その守備力にますます磨きをかけている。またボローニャではCBだけではなくSBもこなし、時々他の日本人FW顔負けの美しいゴラッソを叩き込んだりする。
- ちなみにマタニティ(股にT)という持ちギャグを持っているが、全国放送や日本代表でその持ちギャグを見る機会は残念ながらほとんどない。新しい移籍先のアーセナルでゴールパフォーマンスとして披露してくれると信じたい。
- 金森健志
- あだ名は
1万円博多のネイマール。内田篤人や金崎夢生などと仲がよく、基本的には可愛がられキャラである。レンタルでアビスパでプレーしていた遠野大弥と瓜二つであり、生き別れた双子か兄弟なのではないかと言われている。鹿島時代に福沢諭吉と記念撮影したとある写真が有名でスキャンダル男なイメージがあるが、アビスパに戻ってきた彼は献身的なプレーで攻撃に守備にタスクをこなす。実際、2021年の古巣鹿島戦では貴重な決勝ゴールを挙げるなど5年周期のジンクスを破るための勝ぶの一年の立役者となるかもしれない。 - 鈴木惇
- アビスパユース育ちのお坊さん。監督の鈴木淳とはまた別人である。基本的にはFKやロングパスなど得意な中盤の選手であるが、彼が起こした最も有名な事件は
森保批判大好きチー牛サッカー分析家であるレオザフットボールとの一悶着だろう。インスタのストーリーから発展し、最終的には2019年のアビスパの解説までされてしまった。(この時のアビスパの成績は散々なものであったため言い返す材料が少なかったのもまた事実である)現在は、アビスパのルーツである藤枝でプレーしている。 - 城後寿
- じょうごおおおおおおおおおで有名なアビスパのバンディエラ。
関連項目[編集]
- 九州ダービー - このクラブと他の九州地方のサッカークラブ(北Q、鳥栖、熊本、大分、長崎、鹿児島、琉球)との試合のこと。ただ、実際は鳥栖との試合を指すことが多い。「キサン・クラスコ」などと揶揄されることがごくたま〜にある。
- 汚鰤 - Jリーグでも相当有名な暴徒の一つで、「アビスパの彼女」を自称するサポーター?軍団。自称のわりには、アビスパのためになるどころか害悪になっているような気がする(例を挙げると枚挙にいとまがないのでここでは割愛させて頂く)。
- サガン鳥栖 - 通称田舎、隣。2021年現在、湘南ベルマーレと共に赤リンクとなっているJ1チーム。福岡と鳥栖はバチバチの関係であるためこんなサイトに一つ記事が先に存在するだけでも誇らしく思うだろう。
- 小柳ルミ子 - 一応サポーターとなった。
- 田村ゆかり - 2015年頃より家族の影響でサポーターに。その影響で王国民の援助を享受することが出来たが、彼女のツイッター更新停止の原因ともなった。現在は復活?
- 豊永阿紀(HKT48)- アビスパ福岡公式アンバサダーを務める。
- YOASOBI (群青) - 試合前にYOASOBIの群青がベススタで流される。
J0 |
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翼 |
J1 |
北海道道産子 | 鹿の枝角 | 三菱 | 太陽王 | 瓦斯 | 真正面 | 船乗り | Fの化身 | 美しい海 | アルビレの王 | 鯱 | 僧伽 | 脚 | 桜 | 勝利の船出 | 三本の矢 | 蜂 | 砂岩 |
J2 |
青い稲妻 | 織姫彦星 | 山の神 | いわきSC | 葵の御紋 | 栃木教員 | 温泉草津 | 栗鼠 | JR東日本古河電工 | 緑 | ケヤキとサルビア | 風林火山 | 鼓動 | 俺 | 歓喜 | 共進 | 渦潮 | 雉 | 維新 | 勝利への航海 | 三位一体 | 紅阿蘇 |
J3 |
起源は南郷 | 鶴じゃ | 福島連合 | 蹴球&文化団 | 相模原 | 相棒 | 喫茶山雅 | 明るい青 | 勝たれ | 岐阜経済大学 | 東大阪 | 都南クラブ | 大きな願い | 釜玉 | 大西SC | 松山SC | 前進する向日葵 | すごい牛と鶏 | 鹿児島連合 | 琉球 |
関連項目 |
サッカー日本代表 | 天皇杯全日本サッカー選手権大会 | Jリーグに関係するスラング | 昇格地獄 | |
こん項目「アビスパ福岡」は、執筆者がクラックばキメとった可能性もあるけんが、今はまだクソの山ばい。より愉快にして下さる協力者ば求めているけん。さぁ、これば見とる貴方(貴女)も、恥ずかしがらんでん書き込んで見い! (Portal:スタブ) |
![]() 本項は第40回執筆コンテストに出品されました。
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