アングバンド
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
アングバンド(英:Angband)とは、J・R・R・トールキンの小説「指輪物語」に登場する大ボス「モルゴス」の住む城砦であり、転じて、指輪物語を下敷きにしたローグライクゲームの名称である。
この記事では後者について記載する。
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[編集] 概要
このゲームは一言で言えば“初心者殺し”。二言で言えば“中級者殺し”。で、バレッバレのオチをつけるなら“上級者殺し”である。
このゲームの大きな特徴として、2000年以降のゲームとの間に存在する大きな溝が挙げられる。イベントやストーリー、グラフィック、サウンドなどで一般的に面白いと感じさせるゲームが主流となった2000年代のゲームに対して、このゲームは、1981年に制作された「ローグ(Rogue)」から連綿と続く「なしがたい目標に立ち向かわせることこそ真の面白さと言わんばかりの超絶無理ゲー」であり、なおかつ、「あ、システムの改良は20年ほどかけて積み重ねてます」というバカげた代物である。
そのため、このゲームは敵はどこまでも強く、仕掛けはどこまでもいやらしく、長さも信じがたいほどの規模、さらに言うならフリーゲームなのでタダという、どこをどう見てもRPGにおけるゲームシステムの完成形の一つとして君臨する存在である。
一例を挙げると、最強のザコ敵「パワー・ワイアーム」のHPは12,351。そのブレス攻撃によるダメージは残存HPに準拠するため、耐性を持たないと、どんな最強キャラでも普通に蒸発します。とりあえず、最高レベルにしてHPをドーピングなどで上げられるだけ上げて耐性を付与してなおかつ運も味方につけて、ようやくダメージ500程度にまで押さえられる。こちらのHPは職業にもよるが平均800ぐらい。多くても1,400。どこをどうすればいいんだ!
・・・どうすればいいかって?
逃げるに決まってるじゃないですか。
他にも、普通にザコ敵が放ってくる最強の魔法「魔力の嵐」も、普通にダメージを300~500程度食らいます。
逃げるに決まってるじゃないですか。
[編集] システム
ローグライクゲームと呼ばれる一連のゲームの大きな特徴として、死んだらそれでサヨウナラというものがある。数百時間を費やして育てても、一瞬の気の緩みで全てパー。はいさようなら。レベル1からまたどうぞ。
似たようなシステムとして、ドラクエ3のデータ全滅がある。
むしろ、ドラクエのほうが音楽が流れる分マシ。
ただし、プレイヤーの経験に関してはどこまでも積み重ねていくことができるため、死ねば死ぬほど強くなれる。悲劇に対しては特に。最強キャラクターを最後の敵モルゴスにやられて、よし、次へ行くかと、普通にレベル1の新キャラを育成する姿にこそ、このゲームの真髄が存在する。
まぁ、なぜだかその顔面は、3日ほど固まっているケースが多いけれど。そして、数多くの死体を積み重ね、ついに最後の敵モルゴスを倒したとき、多くの人間の脳内で爆発が起きます。テキスト画面に感動します。で、元のゲームに戻れない体になるのです。こんな体に誰がした。
なお、この一連の流れ作業に魅了された一部のゲーマーは、似たようなマゾゲーを国産ゲームに求めることになる。しかし、残念ながらというか当たり前というか、このレベルまでプレイヤーの脳内にドーパミンとアドレナリンを発生させまくる擬似ドラッグを、商業ゲームベースで発売しようとするチャレンジャーは、ついぞ出てこなかった。まぁ、仕方のない話だ。結局、このレベルのドラッグをキメたい日本のゲーマーたちは、最終的にこのゲームの更なる派生作品を自前で作り上げていくことになる。
[編集] ストーリー
世界平和のために巨大地下迷宮に潜む神、モルゴスを倒してください。詳しい内容は「指輪物語」で確認ください。
[編集] 登場キャラクター
なお、このゲームの主人公は1人。味方はいません。町の住民ですら普通に襲ってきます。もっとも、主人公も普通に町の住民を切り殺すやら毒の雲で一掃するやら、果ては強力な呪文で町の住民を全滅させてからゆっくり買い物をする光景が普通ですので、どっちもどっちです。
[編集] @
主人公。設定によって人間だったりエルフだったりドワーフだったりハーフオークだったりハーフトロルだったりと様々である。
顔グラ?君の心眼は自分のキャラクターすら見えないのかね?
ちなみに、ハーフトロルのキャラクターだと、汚物のような黄色い瞳、脂ぎった紫色の髪、緑色でカサブタだらけの肌といった、主人公としてあるまじき描写で描かれたりもする。で、そんなキャラクターであっても、ゲーム終盤では魅力が最大値まで上昇する。でも、描写が変わることはない。
さ、ぜひ、ゲームを面白くするグラフィックとかなんとかいう要素で、ハーフトロルの彼女を萌え絵にでもなんでもしてみてくれ。ちなみに、身長は2メートル26センチ、体重は102キロ、腕力は18、知力は8、魅力は6だ。
なお、キャラクターのステータスも最初は吹けば飛ぶような存在でしかないが、プレイヤーの手練手管で、最終的に神をも屠る最強キャラクターに成長する。でも、油断すると一瞬で蒸発する。
[編集] d
ドラゴン。ベビードラゴンからヤングドラゴン、普通のドラゴンまでたくさんの種類が存在している。文字の色ごとに、レッドドラゴン、ブルードラゴン、グリーンドラゴンなど様々なドラゴンが様々なブレスを吐いてきます。でも、こんなのはただのザコです。
[編集] D
古代ドラゴン。真打登場。古代レッドドラゴン、古代ブルードラゴン、果ては天界ドラゴンにドレイク、最終的にパワー・ワイアームまで、最後の最後まで、この文字を見ると心が躍るようになります。心が折れそうにもなります。
[編集] その他のキャラクター
ABCEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ・・・全部、色違いでモンスターがいます。
abcefghijklmnopqrstuvwxyz・・・小文字にもいます。
[編集] アイテム
- $
- お金です。その昔、鉱山として栄えていたアングバンドが舞台となるため、銅塊からミスリル、さらにはアダマンタイトまで様々な鉱石がお金の代わりとして存在します。ついでに、クリーピングコインなどという、「$」に擬態した敵までいます。
- ?
- 巻物です。トラップアイテムが「モンスター召喚の巻物」しかない、大変ありがたいアイテム群です。もちろん、ミミック(巻物)なんて敵もいます。
- !
- 薬です。このゲームは、ドーピング必須ですので、最初から最後までクスリのお世話になりっぱなしです。もちろん、ミミック(薬)なんて敵もいます。
- =
- 指輪です。一応、指輪物語がベースになっているため、最終的には「一つの指輪」まで出てきます。強烈に呪われたアイテムです。もちろん。
- &
- 宝箱で。も。
[編集] その他のアイテム
"'()=~|{}[]・・・とりあえず、記号らしきものにはほとんどアイテムが割り振られています。
[編集] そのほかの記号
- #
- 壁です。ここを掘ること、もしくは破壊することこそが、このゲームの真髄です。
- +
- 扉です。開けた瞬間にDが100匹ほどこちらに雁首向けて立っていたりすることもよくあります。もちろん、扉を開けた瞬間、画面外のDによって蒸発することもよくあります。
- %
- 岩です。ダンジョンを破壊するとそこらじゅうに飛び散ります。
- .
- 床です。
- ^
- トラップです。
[編集] 楽しい設定
このゲームの特徴的な設定をいくつか紹介する。
- 地下100階
- 最後の敵、モルゴスがいるのは地下100階。ただし、アングバンド自体は127階まである。全て、自動生成ダンジョン。一つたりとも同じマップはありません。
- モンスター部屋
- トルネコなどの後の作品でもよく見られた設定であるが、アングバンドはいささかやりすぎとも思える、8×12の敵が詰まった部屋が普通に出てくる。そして、普通に笑いながら全滅させていく主人公。自分のキャラが強くなったと実感できる瞬間である。
- アーティファクト
- 指輪物語に準拠した装備品の数々。もちろん、ケタ違いに強い。これを集めることも、このゲームの中毒性の一つである。
- ユニーク・モンスター
- 同じく、指輪物語に準拠したモンスター。もちろん、ケタ違いに強い。彼らをいかにして倒していくかも、このゲームの中毒性の一つである。
- 自殺
- 命の尊さをまったく無視したゲームなので、普通に自殺コマンドが存在する。最初の街の店の配置が気に入らないなどの理由で、よく使われるコマンドである。
- スピード
- このゲームの肝となる設定であり、なおかつ、このゲーム以降のゲームにまったく取り入れられることのない設定である。ようは、終盤になると敵が加速装置を備え付けているため、自分も加速装置をつけていないと、相手が普通に3回連続攻撃などをかましてくるだけである。
- 召喚
- このゲームは、敵が召喚魔法をかけてくる。で、そこで呼ばれた敵も召喚魔法をかけてくる。で、そこで呼ばれた・・・(エンドレス)。どうすればいいかって?普通に全部倒せばいいじゃないですか。
- インチキ
- このゲームは、デバッグモードも標準装備している。そのため、死んでからの復活も可能にしたり、高レベルのアイテムを序盤に登場させたりすることができる。そのため、エンディングを見るだけなら初心者にも可能である。ただし、それでも心が折れそうになるのはどうしてだろう?
[編集] ゲーム攻略のために重要なこと
これは、マジメな話である。このゲームを攻略するために最も重要なことは、自分自身の集中力を維持するための生活基盤を整備する。この一点に尽きる。寝起き、寝不足な状態でプレイすると、えてしてバカな死に様をさらすことになります。ゲームのために早寝早起きを心がけ、一定の集中力を保ってプレイしましょう。ポーションの使い時や逃げるタイミングなど、大変に決断力を有するゲームでもあります。脳内に栄養をいきわたらせるため、ちゃんと朝昼晩と食事を摂取しましょう。このゲームに熱中しすぎると、自分のキャラの実力に見合わない階層へ突入することもあります。ある程度冷静になるための冷却時間が必要になりますので、ゲームをクリアするために、ゲームを休む時間も設けましょう。このゲームを楽しむためには、原作である指輪物語を読まないと本当の意味では楽しめません。ゲームを楽しむために、めまいがしそうなほど分厚いファンタジーを読み解きましょう。しかも、3冊。
これはマジメな話である。
[編集] プレイ画面
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これは、古代ドラゴンが詰まった部屋からドラゴンを誘い出し、ブレスを食らわないように壁に穴を掘った状態で、一匹ずつドラゴンを殺している状況である。この状態になると、プレイヤーの脳内にはドーパミンが出まくるため、たとえ古代ドラゴンが100匹いようが召喚魔法でそれが200匹になろうが、まったく関係なく普通に全部殺すのが当たり前の光景である。ちなみに、古代ドラゴンを一匹倒すごとに、15個のアイテムを落す。それが更に上位の古代ドラゴンだと、魔法のアイテムを8個、その上だと10個以上などと、倒した後の見返りもハンパではないことになっていく。
で、それだけ倒してもアーティファクトが一つも見つからないというのも、常識である。
[編集] プレイ動画
何をやってるのかさっぱり分からない動画だからこそ、あえて貼る価値があるというものだ。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 日本語版Angbandのページ・・・このページからアングバンドがダウンロードできます。