ソーセージ
〜 ソーセージ について、近藤佳奈子
ソーセージ(そーせーじ)とは、エルフを無駄なく食べ尽くす為にトロールが生みだした腸詰め料理である。
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[編集] 歴史
[編集] 食文化
トロールの好物といえばエルフである。細身で肉が少ないエルフではあるが、骨もまた細いため、丸囓りしやすいとのことだ。また人間やドワーフに比べて脂肪が少ないことから女性にも人気である。(ホビットは小さすぎて食べ応えがないため、あまり人気はない。)通はワサビ醤油や酢醤油をつけて頭から丸囓りが定番だが、最近ではマスタードやチリソースも人気を集めている。
大抵のトロールもとって、エルフ1人ぐらい食べることなどわけないが、食べ盛りでもないと2人目はやや苦しい。エルフの数が今より多かった時代は、1人目を食べた後、2人目は脳みそや目玉、レバーやハツ、あるいは腿肉など、好きなところだけ食べて、残りは捨ててしまうというかなり勿体ない事をしていた。
[編集] 必然性
しかし森林伐採の影響でエルフの数が減ってくると共に、エルフ自身も弓で武装したり魔法を使い始めたため、以前のように簡単に捕まえることができなくなってきた。このため、トロール達も、苦労して狩ったエルフを食べ残すわけにはいかなくなり、無駄なく食べきる、あるいは保存する方法を考えざるをえなくなった。
棍棒のような簡単な道具や火を使うぐらいはできるトロールだったが、前述のように食事といえば丸囓りが基本だっただけに、料理といえるような文化はその下地すらなく、開発は難航を極めた。一向に進まぬ開発にシビレを切らした研究者同士の争いの末、共食いという本末転倒な事態が起こったほどである。
[編集] 誕生
そんな中、ある研究者が、小腸の存在に着目した。弾力のある小腸は歯ごたえはあるものの、その分噛み切りにくく奥歯に挟まりやすいこともあって、好き嫌いがはっきりとする部位であり、残される事も多かった。研究者は、腸には伸縮性があり、かなりの物量を詰め込める事と、ある程度伸ばした後に乾かした小腸は、弾力と伸縮性はおちるものの、その分噛み切りやすくなることに気づく。
腸の中に肉を詰め込めば持ち運びしやすく、また時間が経っても食べやすくなるのではないか?
その発想は偶然とはいえ当を得ており、試作品はかなりの好評を得る。その後、詰め込みやすくするため肉を叩き潰してミンチする、保存性を高めるため岩塩を入れるなどの改良が加わり、エルフの肉詰めが完成する事になる。
その後、実際に製造、食用を繰り返すたびに改良は加えられ、干すことにより保存性が高まる事や、火で軽く炙ると味がよくなること、エルフの血を煮詰めたソースをかけると刺激が増し風味がよくなることも判明し、これらの改良や調理法により、現在のソーセージとほぼ同じ物ができあがったといっても良い。
[編集] 基本的な作り方
- 材料(1人前)
- エルフ 1人(腸が残っていれば食べかけでもかまいません。)
- その他、岩塩、ハーブなどお好みで
- 調理手順
- エルフから小腸を取り出します。この中に肉を詰めるのでなるべく破かないように注意しましょう。
- 脳みそ、ハツ、レバーを取り出します。お好みによってはそのまま残してもかまいません。
- 棍棒などを使って、エルフを叩き潰してミンチにします。力に自信がある方は、手や足、頭突きなどでもかまいませんが、大きな骨の塊が残っていると、腸が破ける原因になりますので、徹底的に叩き潰す事だけは忘れずに。
- お好みで岩塩やハーブを混ぜ合わせます。長期保存を目的とする場合、塩は多めにしましょう。
- ミンチを腸に詰め込みます。弾力がありよく伸びるのでかなり強引に押し込んでも大丈夫ですが、詰めすぎると破けて全てが台無しになってしまいます。
- ミンチを詰め終わったら、天日干しにします。晴れた日なら1日ぐらい、曇った日なら2日。子供がツマミ食いしたり、オーガーやグールが匂いに誘われてやってくるので、見張りを忘れずに。
- 雨の日や、日干しの時間がない時などは、火のそばで乾かします。煙で燻す事には殺菌、防虫や防腐効果がありますが、燃やす木によってはエルフの旨味が消えてしまうので注意しましょう。
- 完成です。なるべく日陰で風通しのいい場所で保存しましょう。そのままでも食べられますが、人肌ぐらいに温めなおした方がエルフ本来の風味を楽しめます。
[編集] 普及
後にトロール退治にやってきた冒険者達が、この腸詰めを発見する。トロールの食文化を知っている冒険者達、しかも装飾具などが混入していることに気づいた為、流石にこれを口にする事こそなかったが、屋外生活の多い彼らは、その保存方法と肉の加工技術に着目する。食材をエルフから豚に変更し、保存性防腐性を高めつつ味を調える為、塩やハーブの他、スパイスなど加え、また食べやすい大きさにする為、腸の途中にネジレを作るなどして、ようやく人間が食べられる物が完成した。
冒険者が愛用したソーセージは、その保存性携帯性の強みに加え、これまではあまり使われていなかった腸を利用できることや、解体や料理の際にでるクズ肉も無駄なく利用できることもあり、たちどころにヨーロッパ全土に広がった。
特に、ドイツのフランクフルト・アム・マインは昔より経済の中心だったことから、人や物資の流通も盛んであり、ソーセージの需要と人気も高かった。その結果、皮肉にも肉よりも腸が不足するという事態が発生してしまう。フランクフルト・アム・マインの肉屋は苦肉の策として、腸の耐久限界ギリギリまで肉を詰め込むことで巨大なソーセージを作る事で急場を凌ごうとするが、これが意外にも大人気商品になる。以降、この巨大ソーセージはその誕生地名からフランクフルトと名付けられ、世界にその名を知らしめると共に、後年アドルフ・ヒトラーのお気に入りともなった。
[編集] 関連項目
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