トマト
〜 トマト について、オスカー・ワイルド
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ゲシュタルト崩壊の危険性
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トマトとは、こんなに赤いのに緑黄色野菜と呼ばれる野菜の一種である。
分類[編集]
トマトはその色によりピンク系と赤系に大別される。もちろん赤い方が本物である。赤系トマトの果実は濃い赤や赤に近いオレンジ色を呈する。 果実の大きさによる分類では「大玉トマト」、「中玉トマト」、「ミニトマト」に分類されるが、どれも赤いので心配はいらない。
歴史[編集]
日本には江戸時代に長崎に伝わったのが最初とされる。その赤さに見惚れる人が後を絶たず、当時は観賞用とされていた。食用として利用されるようになったのは明治以降で、さらに日本人の美的センスに合った赤さになったのは昭和に入ってからである。
特性[編集]
何はともあれとにかく赤い。実がなったばかりの頃は緑色だがそこからだんだんと赤くなっていく。稀に他の色のトマトもあるようだが、ほとんどのものは赤い。他品種として細長い形状のイタリアントマトや、実が小さいミニトマトなどがあるがいずれも赤い。農林水産省の品種登録情報ページによれば、120種を超えるトマトが登録されているがやはりほとんどが赤い。
利用[編集]
トマトを用いた料理は数多くあるが、そのいずれもが赤い。もちろん加工されてケチャップになったりトマトジュースになったりしてもその赤さは変わらない。例外としてカレーなど他の色の濃いものに入れられたトマトは赤さが視認困難になるが、目立たないだけであり、トマトとしての赤は失われていないので安心して良い。似ているようだがハヤシライスのようにトマトを大量に入れる料理ではトマトの赤みを確認することができる場合もある。
美味しいトマトの見分け方として赤いものほど良いと薦められているが、どれも等しく赤いのであまり当てにならない。また、緑色がかった未熟なトマトでも数日ほど常温で置いておく事により赤くなる。
栄養[編集]
他の野菜と違い、赤いので栄養価が高い。トマトの赤い色素であるリコピンはがん予防に効果があるとも言われている。また、ビタミンCも多く含んでいるがトマトの赤さには関係がない。
トマト中毒[編集]
トマトはあまりに赤くそして美味であるため、時に麻薬中毒のように中毒症状を起こす。一般にこれはトマト中毒と呼ばれる。
トマト中毒は患者が少なくない割に、栄養価のメリットも大きく色も赤いためにトマトの持つ危険性について語られることは少なく、DHMOと同じように規制する動きはほとんど見られない。 このようにトマトが世間に受け入れられているのも赤いからに他ならない。
文化[編集]
スペインには毎年、真っ赤に熟したトマトを投げ合う「トマト祭り(ラ・トマティーナ)」と呼ばれるイベントがある。
これは自分達もトマトの赤を全身に浴びて元気になろうというコンセプトのもと行われているものである。115tものトマトを投げあい、そこかしこを赤く染め上げる素晴らしいお祭りである。祭りの終盤にはつぶれたトマトの汁でできた真っ赤なプールで泳ぐ参加者の姿なども見られる。