ハイパー中枢港湾

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ハイパー中枢港湾(―ちゅうすうこうわん)とは、少数の港湾への重点投資と、その際の各地域への配慮を繰り返した、港湾指定政策のなれの果ての姿である。

重要港湾[編集]

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重要港湾とは、1950年に港湾法で定められ指定された港湾のことである。「国際海上輸送網又は国内海上輸送網の拠点となる港湾その他の国の利害に重大な関係を有する港湾で政令で定めるもの」と定義されており、日本産業政策上、重要度の高い港湾とされている。

しかし、整備費用に掛かる国庫補助金が高率に設定されたことから、補助金目当てに地元政治家と結託して指定を要望する地方港が続出。北海道網走港や紋別港秋田県能代港、福島県相馬港、和歌山県日高港などの微妙な港湾が多数指定されてしまうこととなった。結果的に、100を超える港湾が指定を受けたことで、海上輸送の拠点に対する重点投資という意味合いが薄れてしまった。

そこで新たに、より少数の港湾への重点投資が必要となった。

重点港湾[編集]

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重点港湾とは、選択と集中の理念をもとに、先述の重要港湾のうち、特に海上輸送等の拠点となる港湾を指定したものである。指定には地域拠点性などが重視され、一県一港を原則とすることが示され、乱立を防ぐこととされた。

しかし、指定に当たって地域の事情等に配慮した結果、北海道は三港、青森県茨城県大分県など、特段発達した工業地帯が無いような県でも二港を指定する例が続出した。結果的に40以上の港が指定を受けてしまい、選択と集中の理念は看板倒れとなってしまった。

そこで新たに、より少数の港湾への重点投資が必要となった。

特定重要港湾[編集]

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特定重要港湾(国際拠点港湾)とは、重要港湾のうち、国際海上輸送網の拠点として特に重要として指定されたものである。外国貿易の拠点となることを期待され、国際競争力を強化するための取組がなされることとなった。

しかし、太平洋ベルトに位置する港湾のみを指定することは、国土の均衡な発展に支障があることなどを踏まえ、各地域から指定が行われた。その結果、室蘭港、伏木富山港、徳山下松港など、我が国の外国貿易の拠点とは到底言えないような港湾も含めて20以上が指定を受けることとなり、当初の目的からの乖離が生じてしまった。

そこで新たに、より少数の港湾への重点投資が必要となった。

中核国際港湾[編集]

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中核国際港湾とは、国際海上コンテナターミナルを有する港湾として指定され、北米欧州などと結ぶ長距離基幹航路の航路実現性を有する港湾として重点整備されるものである。コンテナだけを扱う埠頭の配置・整備計画が求められ、他の港湾との差別化が図られている。

その趣旨を踏まえ、日本海の玄関口である新潟港や東北地方の産業・物流の中心となる仙台塩釜港が指定されたが、それに混じって、特定重要港湾ですらない茨城港や、一地方都市の港に過ぎない鹿児島県志布志港まで指定されてしまった。これらの港湾はコンテナ取扱量も決して多くなく、目的との乖離が生じてしまった。

そこで新たに、より少数の港湾への重点投資が必要となった。

中枢国際港湾[編集]

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中枢国際港湾とは、日本の中枢的なコンテナ港湾で、北米や欧州などと結ぶ長距離基幹航路を始めとする世界各国との航路網を有し、多数の大型コンテナ船、貨物船の停泊・着岸を可能とする港湾として指定されたものである。四大工業地帯と対応する大規模な4港湾のみが指定され、しかも近接する大規模港湾が連携することで、国際コンテナハブとして機能することが期待される。

四大工業地帯に対応する4港湾が「平等に」指定されたが、その格差はすぐに露呈した。北九州工業地帯は、他の四大工業地帯と比べて周辺産業の斜陽化が著しい。また下関港や北九州港と福岡港との距離から有機的な連携が難しいこともあった。そのため、北部九州港湾については、国際コンテナハブと言えるほどの機能を発揮できず、当初の目的との乖離が指摘されるようになってしまった。

そこで新たに、より少数の港湾への重点投資が必要となった。

スーパー中枢港湾[編集]

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スーパー中枢港湾(指定特定重要港湾)とは、次世代高規格コンテナターミナルの形成などを通し、特に国際競争力の強化を図ることが重要として指定された港湾である。大規模コンテナターミナルの整備はもとより、港湾コストの大幅な削減、リードタイムの大幅な圧縮などにより、国際競争力の強化が図られる。

三大都市圏に対応する3港湾が「平等に」指定された。しかし、コンテナ取扱量がわが国で11位の四日市港が名古屋港のパートナーとして指定されるなどしたことから、指定されたすべての港湾で必ずしも諸外国の国際ハブ港湾に対抗できるほどの国際競争力を確保できるかどうか疑問が生じることとなった。また、狭い国土において、京浜港、阪神港、伊勢湾の3港湾も、国際競争力強化の重点投資対象とすることにも疑問が呈されることとなった。

そこで新たに、より少数の港湾への重点投資が必要となった。

ハイパー中枢港湾[編集]

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ハイパー中枢港湾(国際戦略港湾)とは、次世代高規格コンテナターミナルに加え、大水深埠頭の整備等を行い、巨大船舶の着岸を可能にするとともに、荷役業務の本格的な24時間化を実現する港湾である。釜山港や上海港など、アジア諸国の主要港湾に対抗できる、高い国際競争力を持つ港湾の実現のために指定されたものである。

我が国で特に国際競争力の高いとされた、京浜港と阪神港が仲良く指定を受けている。しかし、既に中国韓国のハブ港湾は、日本の港湾のそれを遥かに上回るコンテナを取り扱い、しかも港湾コストが圧倒的に低いこともあり、現状の政策では到底太刀打ちできないとの指摘もある。また、国際ハブと称する割には、京浜港と阪神港という距離の近い2港湾を指定する意味があるのかとの指摘も生じた。

そこで新たに、より少数の港湾への重点投資の必要性が議論されている。

今後[編集]

今後、ハイパー中枢港湾を超える、ウルトラ中枢港湾ないしアルティメイト中枢港湾制度が出来る日も遠くないであろう。そして、京浜港1港が指定されるであろうことも想像がつく。しかしなお、国際競争力強化の観点で大きな課題が生じるであろうことも。

こうならない限り、近隣諸国の国際ハブ港湾には太刀打ちできません。