メークドラマ
メークドラマ(MAKE DRAMA)とは、読売巨人軍監修の、プロ野球を題材とした映画である。
概要[編集]
この映画は監督である長嶋茂雄が企画して1996年に撮影・公開され、観客動員数は100万人を超えた。
メークドラマに便乗した形で日本テレビ系列では連続ドラマ「メークミラクル」が作成された。成功に味をしめた日本テレビでは監督に長嶋茂雄・堀内恒夫・原辰徳の三人を迎えて10年ほど連続で続編を放映したものの視聴率は安定せず、監督・役者・スタッフなどの関係者が起こすお家騒動や、スポンサーによる監督へのいちゃもんがこじれ、監督が辞任する事態となったりした事もあり、2005年以降は毎年のように打ち切りが検討されていた。
しかし、2008年になって突然高視聴率を記録したため、急遽メークドラマの続編であるメークレジェンドを製作すると発表。病気のために引退した長嶋茂雄に代わり、原辰徳を二代目監督として3月に撮影を始め10月に撮影終了、公開された。
2016年にも高橋由伸監督就任1年目記念としてリメークドラマを製作すると発表し、3月に撮影を開始したが、6月に製作費の収支が悪化して撮影を一時中止、7月に撮影を再開するものの、8月に予算不足に陥りまたも撮影中止、収支の改善が見込めないことから9月で正式に製作を断念した。オクラ入りとなる予定であったが、6月に北海道日本ハムファイターズが製作の一部を引き受け、7月に全面的に製作を受け入れて10月に撮影終了、公開された。
内容[編集]
ここでは映画のあらすじを説明する。
- メークドラマ
長嶋茂雄を監督に迎え作られた野球映画である。舞台はプロ野球のセ・リーグ。春から初夏にかけてさまざまな困難に遭遇し、首位広島と最大11.5ゲーム差をつけられ、優勝を絶望視されていた巨人軍が、もう後がない土壇場になって宿敵・広島東洋カープに勝つ方法を発見し、奇跡への道を歩んでいく……。
- メークレジェンド
原辰徳を監督に迎え作られたメークドラマの続編。舞台は同じくプロ野球のセ・リーグ。前半はほとんどメークドラマの二番煎じだが、セ・パ交流戦や物語終盤に予告されたクライマックスシリーズなど、メークレジェンド独自の見所が用意されている。宿敵・阪神タイガースにフルボッコにされ自力優勝も消滅、その後優勝マジック46の点灯も許して首位阪神と最大13ゲーム差をつけられ、一時はどう考えても絶望的と思われた状況から、起死回生の秘策を発見し、伝説を作っていく……。
- リメークドラマ
両リーグを通じて最長の5年目となった北海道日本ハムファイターズの栗山英樹を監督に迎え作られたメークドラマのパ・リーグ編。監督就任1年目の2012年の日本シリーズで巨人の原辰徳監督の前に日本一を阻止された屈辱を果たすべく、前年(2015年)圧倒的強さを持って優勝・日本一となった福岡ソフトバンクホークスの史上最速マジックの点灯を何度も阻止して最大11.5ゲーム差を引っ繰り返して奇跡の逆転優勝を果たし、クライマックスシリーズも呪いを発動して大谷翔平投手の日本プロ野球最速165km/hでトラウマを植え付けて、SMBC日本シリーズ2016へと勝ち進んでいった。日本シリーズの相手はメークドラマにも登場した宿敵・広島東洋カープ。広島で開幕するが、大谷翔平がまさかの負け投手となって第1戦を落とし、第2戦も落としてしまうが、本拠地札幌へ戻って破竹の勢いで3連勝。究極の内弁慶シリーズとなって敗退するのではないかと危惧されたが、……。
批判[編集]
監修が読売巨人軍であって読売ジャイアンツを中心とした視点で描かれているため、セ・リーグ他球団が敵役となりプロ野球や他球団に対するイメージ悪化を招くとして、他球団ファンや一般野球ファンからの評判はすこぶる悪い。また、スポンサーに読売新聞社が名を連ねているためにナベツネの横槍が入れられているとも言われ、一層の悪評を招いている。
一部のアンチ巨人(ボヤキ職人野村克也氏という説もある。)はこの映画のことを、Make-Dramaのメークの部分をそのままローマ字読みした負けドラマという蔑称で呼んでいる。当然第一の理由は、大嫌いな巨人が活躍する映画だからであるが、他の理由として、メークドラマ・メークレジェンドともに結末が「パ・リーグ優勝チームと日本シリーズで死闘の末、惜しくも敗北する」という「いい人補正」がかけられていることに対する皮肉でもある。
また、このような結末をうけて「第三弾を作るための伏線ではないか」と指摘するファンも多い。
脚注[編集]
関連項目[編集]
- 札幌ドーム - メークドラマでの重要なシーンのロケ地
- 金本知憲 - メークドラマ・メークレジェンドともに出演する悪役
- 惨劇の巨人 - 阪神側がメークドラマに対抗して制作した作品
- 松田宣浩 - リメークドラマに出演する熱男と叫ぶ逸男(戦犯)
球団概要 : | 巨人 - 東京ドーム - 後楽園 - 読売グループ - 大東京帝国 - 渡邉恒雄 - 徳光和夫 |
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歴代監督 : | 長嶋茂雄 - 藤田元司 - 王貞治 - 原辰徳 - 堀内恒夫 - 高橋由伸 |
コーチ以下他(現在) : | ウナギイヌ - 小笠原道大 - 村田修一 - 桑田真澄 - 二岡智宏 - 杉内俊哉 |
投手(現役) : | 大勢 |
捕手(現役) : | 小林誠司 |
内野手(現役) : | 中島宏之 - 中田翔 |
OB(在籍経験者) : | 李承燁 - 井端弘和 - 内海哲也 - 大道典嘉 - 落合博満 - 清原和博 - 木村拓也 - 小久保裕紀 - 小坂誠 - 小林雅英 - 佐藤誠 - 澤村拓一 - 清水隆行(崇行) - ブライアン・シコースキー - 土井正三 - 谷佳知 |
用語 : | 巨人・大鵬・卵焼き - おくりびと - 巨人の大爆笑 - ドームラン - 史上最強打線 |
出来事 : | 11月21日 - 10.8決戦 - メークドラマ・メークレジェンド・リメークドラマ - 惨劇の巨人 |
球団概要 : | 虎 - 甲子園(外野席) - 西宮市 - 阪急王国(阪急電鉄・阪神電気鉄道) - サンテレビジョン |
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歴代監督 : | 野村克也 - 星野仙一 - 岡田彰布 - 真弓明信 - 和田豊 - 金本知憲 - 矢野燿大 |
コーチ以下他(現在) : | 平野恵一 - 藤本敦士 - 安藤優也 - 久保田智之 - 北川博敏 - 江草仁貴 |
投手(現役) : | 投手一覧 |
捕手(現役) : | 捕手一覧 |
内野手(現役) : | 内野手一覧 |
外野手(現役) : | 外野手一覧 |
OB(在籍経験者) : | 藪惠壹 - 井川慶 - ジェフ・ウィリアムス - ジョージ・マッケンジー - 現人神 - シャア・アズナブル - メンチカツもどき - ファン・ジンファン - 牛丼愛好家 - 林威助(はやしいすけ) - 辛井貴浩 - マット・マートン - 関本賢太郎 - 前田大和 - ランディ・メッセンジャー - 鳥谷敬 - 藤川球児 - 上本博紀 - ファックさん - 藤川俊介 - 橋上秀樹 - 宇宙人 |
用語 : | 阪神オタク - 阪神タイガース教 - 猛虎魂 - カーネル・サンダースの呪い - JFK - バースの再来 - わしが育てた - クライマックスシリーズの呪い - 334 |
出来事 : | 私は貝になりたい - 江川事件 - バックスクリーン3連発 - 阪神半疑 - 2005年の日本シリーズ - メークレジェンド - 2009年の阪神タイガース - 2012年の阪神タイガース - 2014年の阪神タイガース - 惨劇の巨人 |
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