僕のヒーローアカデミア
僕のヒーローアカデミアとは、週刊少年ジャンプに掲載されている「漫画界において「全読者層にそこそこ売れる漫画」は、結局「一部に凄く売れる漫画」よりも生き残りやすい」と言う命題を証明するための実験作品である。 2020年現在、シリーズ累計発行部数2600万超[1]に対し、2020年上半期までのオリコン[2]累計売上部数が2826万3486部である。 つまり、紙で発行された分をオーバーして無を売っている。
経緯[編集]
時は2014年。近年新連載の定着率が異常に低く、「一年持つほうが稀」という状況が続いて久しい週刊少年ジャンプ。しかしベテランは「いつまでも話が進まない」「強敵→新設定→強敵→以下エンドレスループ」「もはや終わってるのかもわからない」 「終わりがないのが終わり」という超マンネリ状態に陥り、かつて600万部を数えた発行部数も三分の一以下にまで落ちてしまった。
この状況に拍車をかけたのが、腐女子への過剰な媚売りだった。もうイケメン出しまくって薄い本で喘がせてくれと言わんばかりの薄っぺらい漫画が量産され、他の読者層を完全に置いてけぼりにしてしまったのである。また彼女らの多くはコミックス派であり、ジャンプ自体は結果として更に人気は落ち「暗黒期」とまで言われる事態となった。
そこで「全方位にそこそこ売れて、とりあえず普通に続いてくれる漫画」を生産することとなった。後腐れがないようにツーアウト作家[3]堀越耕平を抜擢し、「失敗したら即捨てよう」という覚悟の元実験がスタートした。ちなみに前の連載は二本とも何の盛り上がりもなく速攻で切られている。若手をポイ捨てしても心が痛まないジャンプ編集部も相当だが、もう誰も気にしない。
しかし、この時誰が考えただろうか。半年もてば上等だと期待された泡沫新連載が「次世代少年マンガの雄たる作品」と呼ばれ「次にくるマンガ大賞」トップに輝き、アニメ化ゲーム化と破竹の勢いで突き進んでいくなどと。「ヒーローは困難を打ち砕くもの」「Plus Ultra」という言葉がそのまま当てはまる作品になるなどと。
何でこういう事をコンスタントに出来ないのか。黄金期復古はまだ遠い。
各読者層への切込み[編集]
- 現在のメイン読者層である彼女らは、しかしかなり扱いにくい人種でもある。露骨なホモ描写は逆に嫌がられ、ドン引きされて人気が出なくなる。なのであくまで匂わせる程度に留め、「続きは二次創作で」とでも言わんばかりの微量なBL濃度に仕上がっている。
- 例えば主人公・緑谷出久には、この手の漫画でおなじみの「幼馴染の女子」はおらず、ツン爆[4]な男子がそのポジションにいる。通が見れば「恋愛感情の裏返しで出久を虐めている」という表現になる…らしい[要出典]。また周りに女子は多いもののあまり絡みがなく、メガネマッチョ学級委員や双属性天然イケメンなど薄い本にしやすい個性豊かな男子生徒が溢れている。
- また出久がNO.1ヒーロー・オールマイトに向ける憧れもまた彼女らにすればそっち方向に行ってしまうらしい。
ぶっちゃけ同人で使えればそれでいいんじゃねぇのか
- 本来のメイン読者層。彼らはわかりやすい熱い展開が好きで、あまり複雑な話はわからない。なので、可能な限りストレートな話が好まれる。
- 特殊能力「個性」が様々出る作品だが、そのなかで一番は「超パワー」。つまり腕力こそが物凄い能力となっている。力こそパワーなのである。超パワーのヒーローが悪い奴らを倒す、このシンプルな展開に学園要素を混ぜ込むことで少年読者を置いてけぼりにすることなく楽しませることが出来るようになった。
- 「1,000,000%」だの「全力が効かないならそれ以上で捻じ伏せる」だの脳筋全開、とてもわかりやすい。子供受けには、これくらいシンプルな方が良い。
- どんな漫画にもエロを求める紳士の皆さんは、少年誌にさえエロスを求める。パンチラパンモロおっぱいラッキースケベ、それがあればストーリーなんかどうでもいい、って人たちも残念なことに大事な読者である。
- これもあまり露骨にならないようにしてはいるが、結構アレである。18禁ヒーロー・ミッドナイトは初見ではおっぱい丸出しにしか見えない[5]エロ衣装だったし、出久のクラスメイトにはテンション上がると全裸になる女子もいる。騎馬戦の騎手をした時も全裸になり、馬役三名(うち二名は男子)に複雑な顔をさせていた。他にも酸っぱい汁を出す女子とか色々薄い本でネタに出来そうなヒロインがズラリ。
- さらに恋愛脳どものためにそーした女の子たちとカラませられる要因も「含み」として散見されており、例えば爆裂巨乳クーデ錬金術師の八百万さんは腐女子・少年・中二病患者全方位に大人気のイケメン冷熱ボーイの轟君という少年とつかず離れずの関係にある。こーした男女間(まれに女女間)の絡みは二次元でしか恋愛できない妄想オクテ野郎ども(もちろん女性ファン含む)にも多大な影響を与えて久しい。
- ちなみに、お前らの中には「出久のカーチャン」だの「爆豪ママ」だの「原作での出番数コマの子」だのをメインにした薄い本を出す
バカ野郎通人も存在する。
- 上とはまた別、設定厨や自称プロ読者。かれらも残念なことに大事な読者である。重箱の隅を楊枝でほじくるようなことばかり言う連中だが、とても残念なことに大事な読者である。
- 細かい設定や描写がやたら好きな彼らの為に、実はかなりその辺が細かく作られている。何気ないシーンと思って見過ごした部分に重要な伏線があったり[6]、誰も気づかないようなギミックまで敢えて作りこんであったりする。
- 一番この作品の先行きを不安がっていた彼らだが、実はそういう人たちが支えているのかもしれない。
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実験結果[編集]
当初は上記の通り打ち切り候補であったが、複数の読者層に満遍なく「中の上」程度の扱いを受けることで安定した中堅作品としての地位を確立。同期の「三つ首コンドル」「ヨアケモノ」が光より早く消え去ったのに比べれば凄まじい出世となった。
「読者」というものが単独の存在でない以上、特定層に媚びてそこに特化する方法は非常に高いリスクを伴う。全方位に向けて少しずつ人気を取る方式はリターンこそ少ないがリスクも少なく済み、新人作家が目指す方向としてはこちらの方が理に適ったものである公算が高い。
しかし「僕のヒーローアカデミア」はまだようやく連載七年を超えた処であり、今後富樫の復帰や連載陣の動き次第では予想外の紙面刷新が起きて状況が変わる可能性もある。その為今後も実験は続いていくものと思われる。…と初版執筆時には思われていたのだが、ふたを開けて見れば毎年巻頭カラー、アニメ化は成功し劇場版も公開、更にはスピンオフ漫画もそれなりに好調と、後発の「ブラッククローバー」「Dr.STONE」「約束のネバーランド」(←なぜかどれも未だ赤リンクである)同様に看板クラスのヒットを収める結果となった。
ま、それとジャンプ全体の売り上げは何ら関係ないことも証明されてしまったわけだが。
脚注[編集]
関連項目[編集]
- 週刊少年ジャンプ
- 実験
- 薄い本
- 無責任
- TIGER&BUNNY - 原案と思わしき作品。
- 探偵オペラミルキィホームズ - 同上。
- ワンパンマン - 同上。
- 暗殺教室 - 同じジャンプの学園モノであり、全方位ウケ狙い実験の先駆者。
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オールマイト「やぁ少年!!僕のヒーローアカデミアは、まだ未完成だ!!君の力で、更にその先へ!!」 デク「無個性だった僕でも、ヒーローになれるんだ!! 君だって凄い記事を書けるさ!!」
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