UnBooks:商売
わっはっはっは!
俺様は優秀な接客を行う店に住む金ぴかの悪魔エルドラードンだ!
皮肉が大好きなアンサイクロペディアン諸君!
君達はまさか客向けの優しい言葉だけで、店を経営できるとは思ってないよな。
でも、ではどうするのかを考えたことはないだろう。
俺様がこれからそんな君達のために商売と接客の裏定跡を叩き込んでやるよ。
タダで善行をするな![編集]
わっはっは!君達はまさか無料で良い事を行ってなんかいないよな。
家庭や教育現場とかで自発的に良いことをやれと言われていたのなら、そんなのはすべて忘れてしまえ!
タダの善行なんか商売の邪魔だ。
何?気前の良かった友人がレストランでアルバイトを始めてから、商売以外の目的でタダでモノをくれなくなった?
エクセレント!
そいつは一人前の商人への道を歩んでいるぞ!
徹底的に厳しく管理しろ![編集]
客に対して張り裂けんばかりの大声で「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」とやるのは商売の基本だよな。この真の意味がわかるか。
つまりな、ホロコースト否定論者でもタリバーン礼賛論者でも、大きな声が出ていれば、小声しか出せない自称・正義の味方よりも優れているのだよ。
悔しかったら、手段を選ばず店員に声を大きく出させてみろ。
例えば客には見えないレジの裏側だ。そこに銃剣をこっそり入れ、店員の声が小さかったら全自動で店員を突き刺すようにしておけ。そうすれば大声がでるようになるぞ。
独裁国家よりもひどい管理だと?
企業は絶対だぞ!店員どもにそう思われるぐらいがちょうどいいのだ!
個性を認めるな![編集]
わっはっは!君達は「個性」とか「みんな違って、みんないい」なんて言葉を信じてなんかいないよな。
そんな言葉は日狂組が社会秩序を乱すためにつくったものなんだよ。
表面上だけ明るくて、人前で大声が出せて、人と明るい話を出来る人間だけが世の中を支配する。これが資本主義社会の大原則だ。
個性なんて言葉は俺様のやり方を認めない暗い人間がつくった陰謀に決まっている!
女には接客以外させるな![編集]
ワッハッハ!この頃の若者にはジェンダーフリーとかいう思想が蔓延しているらしいな。
この言葉もまた日狂組の陰謀だってことは君達だってわかっているだろう。
しかし、そう見抜くだけではダメだ!
女が補助的な仕事以外に進出すると、社会が衰退していくってのは太古からの真理だ。
イザナミの国づくりの失敗からそれは一切変わらない。
今日でも女には接客などの補助的な仕事しかやらせない企業だけが発展している!
女の管理職がいると、それだけで天から見放されるぞ!
悪いのは非正規社員だ![編集]
何!不祥事が起きて企業株価が急落しただと!
そんな時の対策を教えてやろう。俺様はなんて親切なんだ。
こういう時こそ非正規社員の出番だ。
情報を操作して全責任を非正規社員どもになすりつけろ!
うまくいきそうになかったら、子会社やペーパーカンパニーでも良い。
間違っても、親会社の正社員に責任を取らせてはいけないぞ。
笑いながら商品を入れ替えろ![編集]
売れない商品を排除し、よく売れる新商品に入れ替えるのも商売の基本だよな。
そんな時の心構えを教えてやる。
「昔は売れた商品だったのに名残惜しいな」とか思うなよ。
むしろ、明るい音楽と共に笑いながら商品を入れ替えられるようにしておけ。
排除する商品には「こんな商品昔からまったく売れてなかった」と思いながらな。
その商品がたとえ昔週100万個以上売れていたとしてもだ。
そうしなければ、店の雰囲気が暗くなってしまうぞ!
万引きされる店も悪い![編集]
ワッハッハ!世の中には「万引き撃退マニュアル」なんて本が出回っているようだな!
そんな本の多くに書かれている俺様お気に入りの一節を読み上げてやる。
「万引き犯は照明が暗く店員があまり客をみていない店を狙います。店を明るくし、客への声かけを徹底させましょう」
この文の本当の意味がわかるか?
「照明の暗い店、店員の雰囲気が暗い店では万引きが起きても仕方がない」っていっているのだよ、これは!
それが嫌なら、「客がきたら万引き犯と思え」と頭の中で唱えながら、客に頭を下げるのだ!
もう既に実践している店は多いぞ。
客の声は絶対だ![編集]
フワッハッハ!君達はまさか店の商品に不満をいう客をクレーマー等と呼び捨ててはいないだろうな。
客の声は絶対だぞ。不満が来た時こそが会社発展のチャンスなのだ!
客の声に間違いがあるわけがないだろう。
客が店員の処分を要求してきたら、どんなに過酷なものでも受け入れねばならぬのだ!
解雇要求も含めてな。
どんなに幼稚な要求でもしっかり満たしてやれ!それが商売ってものだ!
労働法規を破壊せよ![編集]
一部の陰気な奴等は勝手に労働者保護法制なんてものを作り、俺達のやることをけん制しようとしているようだな。
そんな奴らを退治する魔法の言葉を教えてやろう。
それは「お客様のため」だ! 発案者の自分がいうのもなんだが、これを掲げればどんな時でも正義の側に立てるぞ!
俺様の舎弟MKタクシーをみろ。
会長自ら「運転手の働く自由の拡大」という美しい言葉を掲げて、タクシー運転手の労働時間規制をなくそうとしているではないか。
ブラボー!美しい言葉を表面上掲げれば、疑うことを知らぬ単純な奴らを、簡単に味方につけることもできるぞ!
日本製品は世界一だ![編集]
日本製品は世界一だ!
日本製品はすべて日本人がつくったんだ!
たとえ海外の工場で現地の従業員がつくったものでもそれは日本製品だ!
それは日本人だけがつくったんだ!
何っ!日本企業と協力関係にある中国の工場主が知的財産権を主張しているだと!
ケッ!日本製品のコピー製品しか作れない奴が何をいうか!
最後に[編集]
まだまだ語りたいことはあるが、とりあえずここまでだ!
俺様は今日も客当たりのいいあの店に潜んでいるぞ!