大田区
大田区(おおたく)とは、東京都の南西部を占める特別区の名称。1947年(昭和22年)3月15日、大森区と蒲田区が合併して大田区が誕生した。目黒区の親分。 しかしそれが悲劇の始まりだったのである。またアメリカのセーラム市とは姉妹都市だが、誰も気にしない。
混ぜるな危険[編集]
上記の合併で生まれた「大田区」の「大田」とは、合併した大森区と蒲田区からそれぞれ一文字ずつとった合成地名である。世の中には知らずして為した行いが、後々になって大きな悲劇を起こすことがある。この合成地名「大田区」の誕生も、そんな悲劇の一つである。言うなれば、死体を組み合わせて作った人造人間が、雷鳴とともに怪物フランケンシュタインになって甦ったようなものである。
では何が悲劇なのか。「大田区」に振り仮名を振ってみて欲しい。「おおたく」と平仮名で表記できることが確認できただろうか。「おおたく」の中には「おたく」が含まれているのである。そればかりではなく長母音と短母音のはっきりしない英語表記では、「大田区」は OTA Cityとなり、それを知ってか大田区役所ではOTA City office を公式使用しているのである。なんとここは「オタ・シティ」なのである。これではまるで世界に向けて、「我が区は、オタクの街です」と公言しているようなものである。現にここに住んでいる大田区住民の苦悩はいかばかりのものか、想像を絶するものがある。
「大田区」は正式にはどう呼べばいいのか、煩瑣な議論が今日も続けられている。「おおたく」とルビが振られるわけだが、「お・おたく」と呼ぶのか「おお・たく」と呼べばいいのか、まだ決着はついていない。その上、「お・おたく」と読むのであれば、オタクに敬意を表して「御オタク」なのか、オタクを罵って「汚オタク」なのか、オタクに感極まって「Oh!オタク」なのかについても細かい議論が重ねられている。一説には「おおたく」とは「おたく」と言おうとして、裸の大将こと山下清画伯がどもって「お・・・・お・・・・たく」と言ったという説があるが、現在のノーマライゼーションの思想からしても、なるほどと思わせる説である。
しかし一方では、今更ながら「オタクの街」と呼ばれることに抵抗を示す区民から、1947年の大森区と蒲田区の合併を白紙撤回するべしとの声が上がっている。さもなければ蒲田の「蒲」と大森区の「森」からそれぞれ一字ずつ引っぱって「蒲森区」にせよと言う声もあるが、「オタクの区」がまんざらでもない住民や区職員は、こうした動きを黙殺しているようである。
オタクの街と呼ばれて[編集]
日本で唯一”OTA City”の称号を持つ大田区。しかしその行く手を阻むのが東京における「オタク街四天王」の存在である。2007年現在、東京都内のオタクの町として公安調査庁が、メイド喫茶店の数や屋外イベントの回数、オタク密集度と不快な臭気の高さ、オタク狩りの頻発度などなどから、特別指定したのは以下の四区域である。
- 秋葉原:日本のみならず世界最大級のオタク都市。つーんとするニオイのアキバ系が群がり集まる魔境。
- 有明:ビッグサイトがある約束の地。オタクが夏季と冬季にゆりかもめに乗ってやってくる
- 池袋:乙女ロードを中心に腐女子と呼ばれる801大好きな女オタクがうじゃうじゃしてる。
- 中野:秋葉原脱出組が新たなる新開地として求めたオタク・フロンティアの土地。近年オタク度が急上昇。
残念ながら日本で唯一”OTA City”の称号を持つ大田区はこの中には含まれていないのである。大田区が、オタクと切っても切れない縁で結ばれ、「オタク街四天王」に急迫するポテンシャリティを持ちながら、これらの街と異なるのは、「オタク街」としての自負もプライドもないところである。「おおたく」なれども「おたく」ではない、と思っている非オタク系住民がこの区の完全オタク化を阻んでいると言えようか。言うなれば「あたし、どうしてここにいるんですか?」という自覚のない住民が、きわめて目立っているのである。しかし「おおたく」の名前を付けたその日から、この区が「オタク区」になるのは運命であって、これを逃れることは出来ない。その縁を辿って「おたく」はこの区を自分たちの領土と見定め、水面下でそれと気がつかれないように、静かに静かに増殖を続けてきたのである。勿論現在進行形の話である。
大田区側の施策[編集]
『聖地』への道、そして挫折[編集]
無論大田区側とてこの状況に手をこまねいてみていた訳ではない。「おたく」なる造語が作られた1980年代、この街を名実ともに"OtaKu"と呼べるものにすべく、区の役人は既に動いていた。
「おたく」達の祭礼『コミックマーケット』、その会場となっていた東京国際見本市会場(通称:晴海)が大人の事情により使用できなくなってしまった。そこにすかさず手を上げたのが大田区である。区の役人は東京流通センターを会場候補として提案、羽田空港からモノレール一本で行ける流通センターは全国に点在する「おたく」達への巡礼ルートを確保するのに最適であるとコミケ側にアピール、「晴海島」と揶揄されるほどの交通の便の悪さに悩まされていたコミケ側はその提案に同意、こうしてコミケ誘致に成功した大田区は、"OtaKu"への第一歩を踏み出すかに思われた・・・・・・。
だが区の役人は「おたく」達の潜在人口の多さを余りにも甘く見ていた。晴海から舞台を移して開かれた86年冬コミ。蓋を開けてみれば行列は会場をはみ出して2キロ先の平和島にまで及び、開催日をこれまでの1日間から2日間に増やしても根本的な解消には至らず、結局大田区による「おたく」の祭礼は、わずか3会期のみで撤退と完全な失敗に終わった。
雌伏の時、そして新たな戦略[編集]
そしてコミケは再び会場を晴海へと移した後、幕張、そして有明と、より広大な敷地を持つ埋立地に建てられたイベント会場へと舞台を移した。大田区にはもはやそれらに対抗できるだけのハコは無かった。"OtaKu"への道はこのまま閉ざされてしまったのだろうか?
さてここで、あなたは休日朝方の蒲田、もしくは京急蒲田の駅前に立っているとしよう。そこであなたはキャリングカートをカラコロと引いて歩く妙齢の女性をちらほら見るはずだ。羽田空港に程近い場所である。あるいは彼女達はこれから空港へ向かうのかもしれないし、あるいはその帰りかもしれない。だがよく彼女達を観察してみるとある種の違和感を持った者が一部に紛れているのに気づくだろう。その違和感に気づいたら、その者を追跡してみよう。空港に行くのなら駅に入るはずだし、帰り道ならバスかタクシーに乗るはずである。だが彼女が向かうのはそのどちらでもない。その向かう先は妙に小奇麗なビルの中だろう。そして、そこで開かれる催し物の看板の内容は・・・
そう、大田区は"OtaKu"への道を諦めた訳では無かった。戦略を変え、新たな手段で"OtaKu"への道を静かに歩んでいたのだ。
1993年、京浜急行羽田線が羽田空港に接続し、空港へのアクセスルートが1つ増えることになった。それを見た大田区は、空港線のつながる蒲田に「おたく」たちを呼び込むべく、二つの設備を着工する。すなわち、京急蒲田の『大田区産業プラザ』、通称『PIO』。そして「京急」がつかないただの「蒲田」に間違って来てしまった人を収容する為の設備『大田区民ホール・アプリコ』である。無論これらの設備をただ単に従来のおたくイベントのために運用したのでは流通センターの二の舞である。だが大田区はそれを回避すべく新たな戦略に打って出た。
1990年代に入り、「おたく」たちの人口は1980年代とは比較にならないほど飛躍的に増加した。だがそれとともに彼らの嗜好もまた増加、拡散したのだ。大田区はそこに目をつけた。これらの細かなニッチは、コミケのような大規模なイベントでは人口の少なさゆえ対応しきれない。だがそれより規模の小さい会場でなら対応は可能である。需要が細かすぎて集客が見込めないという不安も、空港によって全国区から人をかき集めることで埋める事が出来る。そうして細かな隙間を片っ端から埋めることで、足元から知名度を徐々に上げていこうという、いわゆる「ロングテール戦略」を大田区は取ったのである。 こうして、小規模にではあるが、大田区は"OtaKu"への道を地道に、しかし着実に進む事となったのである。
人口流出と内部崩壊[編集]
しかしこうした付け焼刃での「オタク都市化」はかろうじて分裂を回避していた大田区に新たな断層の楔を打ち込むことになるのである。これが契機で大田区自体が崩壊する可能性もあると言われている。オタク化する大田区の状況を地域ごとに詳述して、オタク化がもたらす一触即発の危機的な状況を報告しておこう。
田園調布とその周辺:大田区西部[編集]
「オタクの街」に真っ先にソッポを向いたのが、「田園調布に住んでおりますの」とは言うくせに「大田区田園調布に住んでおりますの」とは、口が裂けても言わない田園調布の住民たちである。営々と築き上げてきた「田園調布」のブランドが「オタク化」によって壊滅するのを恐れるこの地域の住民たちは、これ幸いに世田谷区にでも吸収合併してもらおうと、蠢動し始めたのである。これに追随して多摩川から沼部・鵜の木・下丸子住民も後に続こうとしたのだが、田園調布住民たちからは拒絶され、「おまえらは川崎とでもくっついてろ」とひどいことを言われたようである。しかしアニメの聖地があるのは西部のみであり、ほとんどの住民は半ばあきらめている。
蒲田地区とその周辺:大田区南部[編集]
対照的に川崎の文化にどっぷりと漬かっている矢口・六郷・糀谷の住民は、オタク化も川崎化もそれほど変わりはない、と腹を括っており「オタク化」に関しても積極的なところがある。もちろんこれらのバックには蒲田に程近いところにある大田区役所の暗躍があり、事実上この地域が中心となっている。にも関わらず、区役所に全然関係ない大多数の大田区民は、昼間からパチンコに精を出し、夜は各地のキャバレー詣でをする、サングラスにパンチパーマのお兄さんが多く、彼らは「オタク」というものの存在を知らないのではないかと言う声もある。
池上・馬込・雪谷ほか:大田区中央[編集]
池上本門寺を中心とする池上から馬込・雪谷・久が原あたりは中立であるが、その動向を見るとどうやらオタク化を心から望んではいない様子である。古刹の池上本門寺には熱心な日蓮宗の信者が集まることで有名だが、そのゲキョゲキョ言っているお題目に耳を澄ますと、「オタク化反対」「オタク化反対」「オタク化反対」のうめくような叫び声が近頃つとに聞こえてくるようになったと言われている。同じ法華経をゲキョゲキョ唱える某価学会の名誉会長の池田大作大先生は大田区は大森の海苔漁師の息子に生まれている。この人と池上本門寺とはほとんど関係ない。多分。蒲田の高校に進学し、10両編成である東京の電車にカルチャーショックを受けるのが、ここで育った人なら誰もが通る道である。
大森地区とその周辺:大田区北部[編集]
大森貝塚以来の歴史を持つ大森地区では、京浜工業地帯の中小企業が集中していることもあって、オタク化による産業の再編を模索しているらしい。中小企業のオヤジたちも大層乗り気で、等身大フィギュアでもコスプレグッズでも注文があれば海外輸出用のサンプルを即座に仕上げ、三日以内には生産ラインに乗せる、と息巻いている。さすがは日本の高度経済成長を支えた地域である。オタク・コンテンツの充実と京浜工業地帯の発展は何ら相反するものではない。その意味ではこの地域が変貌すれば大田区自体が大きく変わる可能性があるのである。
羽田地区とその周辺:大田区東部[編集]
羽田空港を含む羽田地域と海岸に面した埋立地では、オタク化について住民の意見が割れている。幼い頃から羽田空港での離着陸を目の当たりにしてきたここの住民は、アニメやマンガがもたらす未来や夢やSFの世界にのめり込む者が多く、大田区がオタク化されればかねてからの夢がかなうと小躍りした者も少なくない。しかしオタク化を嫌う大田区各地から国外脱出組の群れを見るにつけ、羽田空港から脱兎の如く逃げ出した彼らに続けとばかり、オタク化した大田区から逃げ出している住民も多い。難破船から逃げ出すネズミの群れがあふれんばかりに集結しているのが羽田空港とその周辺の現況である。
SEGAの本社はここにあった。「辺鄙な場所に会社を作るな!!」と言う社員もいるが、京都にある任天堂や、山梨の山の中にあるHAL研究所や、石川県のド田舎にあるアイレムさん達に対して失礼な発言であろう。
森ヶ崎地区:大田区神聖地帯[編集]
端っこすぎて誰もふれない場所。労災病院やある宗教の森ヶ崎海岸という歌の舞台(地名ではあまり認識されていないらしい)で有名。 今ではバス停と商店街、下水処理場、圃場、公園にしか名前を残していない。 と思ったら、森ヶ崎海岸公園、テクノFRONT森ヶ崎などが出現。蒲田行きのバスは1時間に3本ある。多いとみるか少ないとみるかはあなた次第。 大森行きの方が多くて所要時間はほぼ変わらないので、大森の方が利用しやすいよ。
補足[編集]
1.大田区にはJRの駅は大森と蒲田しかない。東海道本線や横須賀線、東海道新幹線は大田区をすさまじい速さで通過して行く。しかしその分、東急や京急JR傘下の東京モノレールなどの駅があるし、JRの駅がない区もあるので、贅沢はいえない。 公園の車止めはなぜか赤青黄色がセットになっている。 東京23区最南端の駅があるが、普通電車しか止まらないためか、誰も気にしない。 2.大田区立大森第○中学校では生徒と保健室の養護の先生が性行為をした際に膣内痙攣を起こし緊急搬送という忌わしい事件が起こる。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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