引越し蕎麦

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引越し蕎麦(ひっこ-そば)とは、ご近所さんへの賄賂である。

概要[編集]

救荒作物である蕎麦はズバリ「貧困」「田舎者」の象徴であり、新しく転居してきた新参者が「私は在の者でして、こんな粗品しかご用意できませんが……どうかこれから、細く長く、あなたのお傍(そば)に居させて下さい」というメッセージをダイレクトに伝えるのに効果的として、江戸時代に普及した習慣である。が、乾麺の製法が確立していなかった当時、茹で上がった蕎麦を配ったところですぐにのびて(冷めて)しまい、美味しくなかったであろう事は想像するまでもない。ご近所さんの「何だよ、こんなモンしか用意できねぇのかよ……」という失望と苛立ちの中、新参者は自分のポジションを確保しなければならないのであった。

蕎麦切手[編集]

そんな現状を見て、蕎麦屋が思い立ったのが「蕎麦切手(そばぎって)」と呼ばれる蕎麦専用クーポン券である。予め蕎麦屋に代金を支払って買った切手を持っていけば、いつでも打ち立て・茹で立て(おまけに薬味蕎麦湯付)の蕎麦を味わうことが出来るスグレモノとして、一割ほどの割増料金にも関わらず大ヒットしたのであった。後に流行りだした「とちり蕎麦」にも対応する事が出来、この蕎麦切手は昭和初期まで長く愛用されたのであった。

とちり蕎麦[編集]

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歌舞伎役者の習慣で、セリフや立居振舞を間違えて(とちって)しまった場合にスタッフみんなへ対してお詫びの蕎麦をおごる習慣で、一時は

一言絶句 楽屋の裏は そはたらけ   『柳多留』より。
(一言ミスが重なって、楽屋裏には蕎麦の山が出来てしまった。こんなに食べきれないよどうしよう)

と言う狂歌が流行るまでになっていたのだが、この「蕎麦切手」のお陰で蕎麦を無駄にする事なく、美味しく食べられるようになったのであった。と言うか、そもそもつまらないミスをしなければこんなに蕎麦が溢れ返る事もないわけで、日ごろからもっと精進すればいいだけの話である。

ちなみに[編集]

地方によってはを配ったり、附木(つけぎ。マッチのようなもの)を配っていたそうだが、これは

  • 粥 - 色々な穀物を炊き込む事で「贅沢感」を演出できる。
  • 附木 - 何かと重宝するし、かさばらないし腐らないので保存がきく。

と言った事情のためであり、引っ越しの度にいちいち蕎麦など配っていたのは、野暮な関東人(特に江戸っ子)くらいのものであった。

参考文献[編集]

  • 岩崎信也『江戸っ子はなぜ蕎麦なのか?』光文社新書、2007年

関連項目[編集]