戦隊ヒーロー
戦隊ヒーロー(せんたい―)は、日本の深夜特撮の一種で、毎週のように「集団暴力」を働くという内容の番組である。ただし、ここで言う集団暴力とは、悪の軍団側の戦闘員多数によるものも指す。山田隆夫の大好物。
概要[編集]
戦隊ヒーローは、日本では小さなお友達から大きなお友達まで幅広い支持層を持つテレビドラマである。平成仮面ライダーの裏でこっそりと映画化しているのは内緒だよ![1]
現在は30分形態で1年間(50話前後)が主だが、1時間番組の半年スパンにすれば「年に2回新番組が作れて売り上げも倍増では?」と奮闘した時期があったらしい。しかしテレビ局側が「そんな作品程度で1時間枠なんてやれる訳無いだろう、5人全員を女性にして全員ミスアメリカのユニフォームならゴールデンタイムも考えてもいい!」とマニアックな「テレビ旭」に怒られた経緯がある為、未だに早朝の30分枠しか貰えない様だ。
主に勧善懲悪を主体としているが、内容的には一方的な暴力を振るうため、いじめの誘発要因として目されている。
ただしこれ関連の玩具や、食玩から子供衣料・映像ソフト・携帯電話・戦車を含む乗用車・紙飛行機を含む航空機など多岐にわたる関連商品の売上げ増大には重要な要素ともなっているという大人の事情で、今なお放送は続いている。しかしターゲットにしている子供達は最近は塾で忙しく、朝7時半には「日曜くらいゆっくり寝かせてよ~」とこの時間には起きてないので、そもそも放送している事すら知らない子供が多いようである。その後色々あって時間が二時間遅くなり朝9時半からになったが、こうなるとワンピースが競合相手となってしまい[2]更に子供が観なくなる恐れがある。
妙にカッコつけた変身が最近受けなくなっているが、だからといって安直に携帯電話で変身させ、「何となく流行を取り入れましたが何か?」感が逆に反感を買ってしまっている。しかしそう思っていると突然、「ワッショイワッショイ!!ソレソレソレソレ!!」と変身アイテムが踊り出したりするので油断ならない。
このタイプの劇場型テレビドラマには一定のパターンがあり、以下のような流れに沿ってストーリーは展開する。近年はお約束破りに躍起となっている様子があるが、最後の最後に悪が滅びるのは、究極のお約束である。ただし滅びなかったどころか、「宇宙のバランスを崩すな」と永遠に戦い続ける奴等もたまにいる。あと最近はVシネマや映画に備えて生存ルートを残していたり。
なぜ「レッド●●!」とか言ってる間に怪人は攻撃しないのか[3](鎌倉時代までの武将に倣ってるのか?)とか、巨大化する位なら逃げて次の怪人とタッグを組まないのか[4]…などと無茶を言うと、「風呂屋の入り口」がおもちゃを一切生産せずにパート2を企画したり、「五島慶太帝国映画」が困り果てた挙句に「戦隊(実写)VSプリキュア(アニメ)」など無茶をやらかすので注意されたい。 仲間に「スーパー変態」などがいる。
内容[編集]
- ヒーロー、平和過ぎて堕落中
- そこに悪役がででーんと登場
- 幼稚園バスのジャックなどセコい悪事を働く
- ヒーローの一人が先走って悪役に喧嘩を売る
- 一人ではヘタレなので、悪役に良い様にあしらわれる
- そこへヒーローの仲間到着
- 集団暴行に発展
- 悪役、セコい犯罪の割に瀕死の重傷を負わされる
- 悪役、死力を振り絞って巨大化
- ヒーローも負けじと巨大ロボットで応戦
- 街は二大巨大勢力の戦場となって火の海
- 市民逃げ惑う
- ヒーロー、巨大ロボットの必殺武器で悪役を爆殺
- ヒーロー勝ち誇る
- エンディング
このドラマの最大の見所は、火の海になった街を逃げ惑う市民たちである。時々エキストラを公募しているため、たまに知り合いが出ていたりすることもあるためである。
しかし、近年の戦隊モノは幼女や子供の登場が極端に減っており
- ヒーロー、平和過ぎて堕落中
- 悪役登場
- ヒーロー登場
- 主題歌
- ヒーローが敵に負ける
- 特訓
- もう一度敵と戦って、ヒーローが勝つ
- 悪役、死力を振り絞って巨大化
- ヒーローも負けじと巨大ロボットで応戦
- ヒーロー、巨大ロボットの必殺武器で悪役を爆殺
- ヒーロー勝ち誇る
- エンディング
と言ったパターンが続いているため、幼女の登場を期待しているロリコンには不満の声も挙がっている。
なお同様のパターンを持つドラマとしては時代劇の『暴れん坊将軍』が挙げられる。ただし『暴れん坊将軍』は御庭番に成敗された悪の勘定奉行が巨大化して、吉宗の操縦する大将軍ロボと格闘したりしない、OPに影山ヒロノブや串田アキラ、子門真人、水木一郎、ささきいさおらの主題歌が流れない、EDでめ組の連中がラップでダンスを踊ったりしない、はたまた中尾彬を操っていた徳川宗春の正体が実は福本清三でシリーズ全体のラスボスだったりしない点が異なる。
さらに云うと、最近は物語の冗長性が際立ってきている為、
- ヒーロー、平和過ぎて堕落中
- 悪役登場
- ヒーロー登場
- 勝負の末、ヒーローが敵に負ける
- 特訓
- もう一度敵と戦って勝利するが、結局違う敵に敗北する
- 特訓
- 2~7番を20回程繰り返す
- ラスボス、死力を振り絞って巨大化、必殺技も発動。
- ヒーローも負けじと必殺技発動
- 激烈な戦いの末、悪役はヒーローに倒される
- ヒーロー、倒された悪役共の心境を察し、共感する
- 平和な日々が戻る
- エンディング
となる。え、何かに似てないかって?絶対気のせいだよ、絶対。
誕生の背景[編集]
戦隊ヒーローは日本で発祥し、近年世界に広まっている。なぜ戦隊ヒーローは日本で生まれたのか?そこには複雑な戦後日本史の流れが絡んでいる。
太平洋戦争の終結に伴い憲法九条を戴くこととなった日本では、国家が武装することが全面的に禁止された。その結果、それまで侵略に対して第一に対応すべき軍隊が存在しなくなった日本では、警察の手に余る事態に対処すべき組織が無くなってしまった。しかしだからといって侵略がなくなったわけではない。
ここに及んで結成されたのが、民間軍事組織(ミリシア)、即ち戦隊だったのである。
戦隊ヒーローは九条のもう一つの側面として私たちに平和のありがたさ、そしてその維持の難しさを訴えているのである!
なお、よく似た組織として、対怪獣専門部隊自衛隊が存在する。
特にアメリカ軍はこの戦隊ヒーロー制度を全面的に支持し、1年遅れで日本と同様のチームを編成、戦闘に繰り出している。(人種差別にうるさいので黒人やアジア人は必ず入っている)
これまでの戦隊ヒーローたち[編集]
- 石ノ森章太郎時代
- 『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年4月5日 - 1977年3月26日・全84話)
- 『ジャッカー電撃隊』(1977年4月9日 - 1977年12月24日・全35話)
- 八手三郎時代(昭和)
- 『バトルフィーバーJ』(1979年2月3日 - 1980年1月26日・全52話)(1970年代最後の戦隊ヒーロー)※マーベル・コミックとの合作
- 『電子戦隊デンジマン』(1980年2月2日 - 1981年1月31日・全51話)(1980年代最初の戦隊ヒーロー)※マーベル・コミックとの合作
- 『太陽戦隊サンバルカン』(『電子戦隊デンジマン』の続編)(1981年2月7日 - 1982年1月30日・全50話)※マーベル・コミックとの合作
- 『大戦隊ゴーグルファイブ』(1982年2月6日 - 1983年1月29日・全50話)
- 『科学戦隊ダイナマン』(1983年2月5日 - 1984年1月28日・全51話)
- 『超電子バイオマン』(1984年2月4日 - 1985年1月26日・全51話)
- 『電撃戦隊チェンジマン』(1985年2月2日 - 1986年2月22日・全55話)
- 『超新星フラッシュマン』(1986年3月1日 - 1987年2月21日・全50話)
- 『光戦隊マスクマン』(1987年2月28日 - 1988年2月20日・全51話)
- 『超獣戦隊ライブマン』(1988年2月27日 - 1989年2月18日・全49話)
- 八手三郎時代(平成)
- 『高速戦隊ターボレンジャー』(1989年3月4日 - 1990年2月23日・全50話)(1980年代最後の戦隊ヒーロー)※1989年10月6日放送分(第31話)以降は土曜のゴールデンタイムから金曜のゴールデンタイムへ移動。
- 『地球戦隊ファイブマン』(1990年3月2日 - 1991年2月8日・全48話)(1990年代最初の戦隊ヒーロー)
- 『鳥人戦隊ジェットマン』(1991年2月15日 - 1992年2月14日・全51話)
- 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(1992年2月21日 - 1993年2月12日・全50話)
- 『五星戦隊ダイレンジャー』(1993年2月19日 - 1994年2月11日・全50話)
- 『忍者戦隊カクレンジャー』(1994年2月18日 - 1995年2月24日・全53話)
- 『超力戦隊オーレンジャー』(スーパー戦隊シリーズ 20周年記念作品)(1995年3月3日 - 1996年2月23日・全48話)
- 『激走戦隊カーレンジャー』(1996年3月1日 - 1997年2月7日・全48話)
- 『電磁戦隊メガレンジャー』(1997年2月14日 - 1998年2月15日・全51話)※1997年4月6日放送分(第8話)以降は金曜のゴールデンタイムから日曜朝へ移動。
- 『星獣戦隊ギンガマン』(1998年2月22日 - 1999年2月14日・全50話)
- 『救急戦隊ゴーゴーファイブ』(1999年2月21日 - 2000年2月6日・全50話)(1990年代最後の戦隊ヒーロー)
- 『未来戦隊タイムレンジャー』(2000年2月13日 - 2001年2月4日・全50話)(2000年代最初の戦隊ヒーロー)(20世紀&2千年紀最後の戦隊ヒーロー)
- 八手三郎時代(ネオ平成)
- 『百獣戦隊ガオレンジャー』(スーパー戦隊シリーズ 25周年記念作品)(2001年2月18日 - 2002年2月10日・全51話)(21世紀&3千年紀最初の戦隊ヒーロー)
- 『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002年2月17日 - 2003年2月9日・全51話)
- 『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003年2月16日 - 2004年2月8日・全50話)
- 『特捜戦隊デカレンジャー』(2004年2月15日 - 2005年2月6日・全50話)
- 『魔法戦隊マジレンジャー』(2005年2月13日 - 2006年2月12日・全49話)
- 『轟轟戦隊ボウケンジャー』(スーパー戦隊シリーズ 30周年記念作品)(2006年2月19日 - 2007年2月11日・全49話)
- 『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007年2月18日 - 2008年2月10日・全49話)
- 『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008年2月17日 - 2009年2月8日・全50話)
- 『侍戦隊シンケンジャー』(2009年2月15日 - 2010年2月7日・全49話)(2000年代最後の戦隊ヒーロー)
- 『天装戦隊ゴセイジャー』(2010年2月14日 - 2011年2月6日・全50話)(2010年代最初の戦隊ヒーロー)
- 『海賊戦隊ゴーカイジャー』(スーパー戦隊シリーズ 35周年記念作品)(2011年2月13日 - 2012年2月19日・全51話)
- 『特命戦隊ゴーバスターズ』(2012年2月26日 - 2013年2月10日・全50話)
- 『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013年2月17日 - 2014年2月9日・全48話)
- 『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年2月16日 - 2015年2月15日・全47話)
- 『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(2015年2月22日 - 2016年2月7日・全47話)
- 『動物戦隊ジュウオウジャー』(スーパー戦隊シリーズ 40周年記念作品)(2016年2月14日 - 2017年2月5日・全48話)
- 『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017年2月12日 - 2018年2月4日・全48話)
- 『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(2018年2月11日 - 2019年2月10日・全51話)
- 『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019年3月17日 - 2020年3月1日・全48話)(2010年代最後の戦隊ヒーロー)
- 八手三郎時代(令和)
- 『魔進戦隊キラメイジャー』(2020年3月8日 - 2021年2月28日・全45話)(2020年代最初の戦隊ヒーロー)※2020年5月17日から2020年6月14日までは新型コロナウイルス感染症のため放送休止。
- 『機界戦隊ゼンカイジャー』(スーパー戦隊シリーズ 45周年記念作品)(2021年3月7日 - 2022年2月)
- テレビ朝日のクレジット
- 1975年4月5日放送分(『秘密戦隊ゴレンジャー』の第1話) - 1977年3月26日放送分(『秘密戦隊ゴレンジャー』の最終回):NET
- 1977年4月9日放送分(『ジャッカー電撃隊』の第1話) - 1996年11月29日放送分(『激走戦隊カーレンジャー』の第40話):テレビ朝日
- 1996年12月6日放送分(『激走戦隊カーレンジャー』の第41話) - 2003年9月28日放送分(『爆竜戦隊アバレンジャー』の第31話):(ネットワークシンボル)テレビ朝日
- 2003年10月5日放送分(『爆竜戦隊アバレンジャー』の第32話) - 現在:\tv asahi
語られないもう一つの側面[編集]
この戦隊ヒーローにおいて、作中けして描かれない部分がある。それは悪の組織の側の日常業務である。例えば悪の組織の戦闘員が普段何をしているかとか、幹部がメイクを落としてすっぴんな状態で休日にマクドナルドで何を注文するかといったような部分は描かれない。
場合によっては、悪役の改造人間の類が趣味で『世界の車窓から』を毎回欠かさずビデオ録画しているとか、2ヶ月前に爆殺された改造人間の注文したNHKの『世界遺産100』DVDブックが代金先払いのため未だに基地に配達されてくるとか、基地内にある社員食堂の壁に飾られていた先々週爆殺された改造人間の遺影が先週爆殺された改造人間の遺影に料理当番の戦闘員8号の手で差し換えられていたりとか、43号が秘密基地の裏手で家庭菜園をやっているとか、156号が基地の廊下でチョロQを走らせていたり、512号が644号と交換日記を交わしているのかも知れない。悪の幹部も家に帰ると冷蔵庫からタッパーを出して電子レンジに入れながら、別居中の妻のことを思い出してたりする可能性だってある。しかしそれらはけして語られない部分である。
その一方で、ヒーローの側も語られない部分がある。例えば黄色い人(あまり知られていないが、黄色い人の約半分は女性である)が紅一点をオカズに夜な夜なベッドでやっていることは描かれないし、その紅一点が電車の中で小学生男子を視姦している部分も、青い人が赤い人に対してツンデレだったりする事情(情事?)も描かれない。いわんや緑か黒の人がフォスターチャイルドに毎月送金していて、その団体が実は募金詐欺団体で悪の秘密結社の資金源だったりするようなことも描かれない。
主人公が赤なのは、放送局がテレビ朝日(当初はNET)だからである(親会社は朝日新聞)。
よく俳優、女優名が本名じゃなかったり、名前を変えてまた戻したりしているパターンがある。
脚注[編集]
- ^ なんて言っていたら、いつの間にかスーパーヒーロー大戦の世界で共闘するようになっていた。子供より親が喜んでそうだが。
- ^ 一部地域を除く。例えば新潟県では「もしもツアーズ(一ヶ月遅れ)」が競合相手となる。おっしゃラッキー、負ける気がしねぇ!!
- ^ だけど一人の勇気ある白い翼竜の人がなんかやらかしたよう。
- ^ それこそ、初回にボスが出向いて新ヒーロー姿や戦いにまだ慣れない主人公達を瞬殺しておくなり、最終回まで何もせずに1年間ひたすら怪人を生産し続け、最終回に50体で一気に攻めれば人類なんて簡単に瞬殺出来て「悪の帝国」の思い通りになるはずである。
……まぁ変身システムを破壊して地球制圧に成功したバラノイア帝国とか、第一話の時点で全宇宙征服を九割九分完成させていた宇宙幕府ジャークマターみたいなのもいたのだが。
関連項目[編集]
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この「戦隊ヒーロー」はスーパー戦隊に関連した書きかけ項目だ。 お前がどうしても加筆したいって言うのなら、この俺に挑戦するべきだな。 (Portal:スタブ) |
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