有名税

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有名税(ゆうめいぜい)とは、個人・法人などを対象とした税の一種。徴収は課税対象の社会的な認知度による累進課税とするのが一般的である。

概要[編集]

有名税は、社会的な認知度が高い人物や法人と、そうでないその他大勢の間に存在する格差を是正するために導入されている税である。より広く知られているほど有名であることの恩恵を受けていると考えられるため、有名税は累進課税として徴税される。

納税は主に身辺の情報で行われる。恋人との熱愛や痴情のもつれ、個人情報などプライバシーに関わることを、納税者が好む好まざるに関わらず勝手に徴税される。納税者は確定申告を行う煩わしさもなく、税務署からの通知に肝を冷やすことになるのである。

徴収方法[編集]

マスコミの役割[編集]

有名税の徴収と還元はマスコミという機関に委任されており、マスコミは徴税のために課税対象の情報を集めている。この際、課税対象がどれたけ有名なのかを調査するため、個人情報の蒐集が行われることがある。

彼らは独自の行動様式に従って活動することが多く、ローマ帝国植民地で仕事を行う徴税人のように尊敬を集めている。無辜の市民は畏れ多くてマスコミに近づきにくいと思っている一方で、ニュースでの有名税の還元を期待している。また、権力欲旺盛な者はマスコミに擦り寄ることで、有名税の徴収で便宜を図ってもらおうとする傾向がある。

このように、マスコミは有名税の徴収・還元によって磐石な地位を得ているといえる。特に、インターネットが発達した昨今の情報化社会においては、ネットすぐに手に入る情報だけではマスコミの優位性が保てないとさえ考えられてるからである。

結果として、マスコミは有名税として徴収できる希少価値の高い情報を追う傾向が顕著化し、徴税対象のプライバシーは二の次となりつつある。

パパラッチの仕事[編集]

パパラッチの一例。

また、非常に有名な人物に対しては、専属の徴税人であるパパラッチと呼ばれる職業の者が徴税を請け負うことがある。パパラッチが担当する有名人は、それこそ国民的大スターと呼ばれるほどの人物であることが多く、扱う税額も相当に大きい。

パパラッチは雑誌などとの契約により活動していることが多く、より多く有名税の徴収を行うため、多少の危険など省みずに仕事をすることがある。彼らが扱うのは有名人の恋愛など私生活であることが多いため、時にはを犯しかねない方法で徴税を行おうとさえする。もっとも、そこまで切羽詰った行動に出なくとも、大抵は自宅やホテルの前で待ち伏せすれば徴税は行える。彼らも仕事勤めである以上、危険な方法に頼るのは徴収がどうしても上手くいかない場合に限られるだろう。

なお、ほとんど自分だけのために仕事を行っているパパラッチは、危険など全く顧みない

歴史[編集]

誕生[編集]

名の知られた人物とその他大勢の間には、古来大きな格差が存在した。文字が発明され歴史が記録されるようになったときから、時の権力者か有名人でなければ名を記されることがなかったのである。そのため、有名になって歴史に名を残そうと反乱を起こしてみたり、宗教を開いてみたりといった努力をする者がたびたび現れたが、ここまで行動的な命知らずは極少数だった。失敗すれば良くて浮浪者、悪くてあの世への片道チケットなのだから当然といえる。

そこで考え出されたのが、有名税の元となる概念である。「有名でとにかく目立っている奴は、その利益を存在感のない者にも分け与えるべきだ」という建前のもと、財産を掠め取るなどの行為が横行した。ときには不幸なめぐり合わせが重なり、無名のその他大勢によって裁判にかけられを徴収されてしまった事例もあった。犠牲となったのは何も知らないことを知っている頭脳労働者だったり、神の子を僭称した大工の息子だったりと、今日では偉人扱いされている素行不良者である。

この段階では有名税は茫洋とした概念であり、単に強盗私刑を正当化する口実でしかなかった。

発達[編集]

社会制度が発達してくると犯罪の取り締まりも厳しくなり、前述のような難癖で好き放題することができなくなった。その一方で、情報の行き来が盛んに行われるようになる。大きな町ができ、町と町の間を馬車が往復するようになれば、遠くの情報も伝わってくる。また、町の中でも情報が多くやり取りされるようになる。

このときやり取りされる情報は、当然のことながら有名な人物に関するものが多くなる。ほとんどは些細な情報だが、稀に口に出すのも憚られるような情報も行き来することがある。やれ、どこそこの誰々は誰それと忍んでいているとか、どこどこの家が没落して一家路頭に迷ったようだとか、どこそこの領主の息子は夜になるとアーン♥♥な痴態をさらすようだとか、こういった具合である。

端的に言って権力者の醜聞の類であるが、歴史に名の残す機会すら与えられないその他大勢にとっては、さぞ耳に心地良い話である。

また、大きな町や村でも、その場所で有名な者はいる。地域の情報網を作りつつ片手間に会をするおばちゃんのネットワークは、街中の隅々まで行き届いている。もし、年頃の男女が密かに逢瀬をしたならば、次の日には談笑の種になっているのは確定的に明らかである。こうして、おばちゃんネットワークに属している者は、町の話題の人から有名税を徴収し、会話の糧にしていたのであった。これは現在でも住宅街で徴税されている有名税である。

この段階になって、ようやく有名税が確立したのである。ただ、このときの有名税も決して洗練されているとは言いがたく、下世話な世間話として徴税と還元が行われていたのである。それでも、命のやり取りが行われなくなっただけマシといえる。

例え、有名税として徴収された醜聞のせいで社会的に死んだ者がいたとしても、それは歴史上の不幸な出来事でしかない。

現在[編集]

週刊誌上での有名税の還元。徴税は日々行われている。

産業革命を経て、社会は大きく変貌した。情報は国境すらをも越えて活発に行き来するようになった。このとき、情報の担い手となったのがマスコミである。大衆に対し大量の情報を伝達できるマスコミは、まさに有名税の徴収を行うのに丁度良い性質を備えていたのである。

芸能界が発達し、バラエティ番組やニュース番組が多数作られるようになると、マスコミは芸能人やスポーツ選手、政治家など有名な人々の情報を有名税として集め、その他大勢の一般大衆に還元するようになった。有名人にとって、マスコミの取材はストーカーまがいのぶら下がり取材などが行われるなど迷惑なものだといえるのだが、マスコミの側は「報道の使命」を盾に断固とした徴税・報道を行う姿勢を見せている。

この姿勢は独裁国家の中で貫くことができれば天晴れであるが、民主主義国家の中においては悲劇の引き金となることが往々にしてあった。

例えば、日本においては、犯罪事件で有名となった容疑者に対し有名税が課されている。犯人は実名や年齢、顔写真を徴収され、一般大衆に還元されることがある。しかし、より希少価値のある情報を求め、マスコミは度を越した徴税を行うことがある。そして、徴税対象となっていない犯人の家族にまで課税してしまうことがしばしば起こるのである。これが捜査初期で容疑者が釈放されるような冤罪であったとしても、容疑者が徴税されてしまった有名税を取り返すことは実質的に不可能である。残念なことに、マスコミは徴税に都合の良い性質を備えていたが、プライバシーの重要性を理解するだけの知性は兼ね備えていなかったようである。

また、パパラッチによる執拗な徴税により、ダイアナ元妃が不審な事故死を遂げたこともあるなど、問題点は山積だとさえ言える。

残念なことに、有名税は現在も全く洗練されていない

関連項目[編集]