権藤

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

権藤(ごんどう)とは、主に愛知県名古屋市でよく見られた気象現象のことである。1960年代によく観測され、特に1961年に権藤が多発した際の名古屋の天候は「権藤、権藤、雨、権藤」と呼ばれて注目された。

概要[編集]

「権藤」は気象庁の定める15種類の天気[1]の中には入っておらず、従って天気と呼ぶことはできず、気象現象と認識されている。しかし、一般的な気象現象と違い2日以上連続で権藤が観測されることもあった。

権藤が主に観測されるのは3月から10月の期間の昼間〜夜にかけてである。2時間以上にわたって継続することもあるが10分ほどで消えてしまうこともある。また、2日以上連続で観測されることもあれば3日以上間があくこともあり、出現周期に規則性は見られない。

権藤がしばしば確認された横浜市内の草地

権藤が出現する地域は主に名古屋を含む愛知県であるが、その他、東京横浜兵庫県などでの出現報告も多く見られている。しかし、それら特定の地域以外で見られることはほぼ無い。権藤の出現は一時期完全に無くなる(後述)が、後期型の権藤は出現地域が年毎に様々な場所に偏っていた。

正体[編集]

このように、一定の時間に一定の地域でのみ確認されている権藤であるが、報告によればそれは青と白の光がうごめく現象であるとされている。これは1961年に最初に見つかった時から2000年に最後に確認された時まで共通しているが、特に1961年〜1964年のいわゆる前期型の権藤はさらに本体から白い光を放出していることもよく確認されている。

これがどのような原理で出現しているかについては未だ分かっていない。「権藤、権藤、雨、権藤」と呼ばれたように雨が降っている際には確認されにくいため降雨と関係があるとする説も存在するが、一方で小雨の場合に権藤が確認された例も存在しており、結論は出ていない。

歴史[編集]

前期型権藤[編集]

最初に確認された権藤のタイプである。青と白の光で構成されている点は後期型のものと同じであるが、前期型は本体より小さな白い光を放出する。その数は10程度〜100以上と様々である。

1961年
この年の4月9日に初めて確認されると、一年のうち69日で権藤が観測された。そのうち44日間で長時間にわたり権藤が観測された。上記のように出現するのは主に3月〜10月に限られているのでかなりの頻度である。
東京にもこの気象現象が広く伝えられ、その出現頻度の高さを示した「権藤、権藤、雨、権藤。雨、雨、権藤、雨、権藤」は流行語になった。
1962年
この年は61日で権藤が観測された。そのうち39日で長時間権藤が観測された。
1963年
権藤が観測されたのは45日に留まった。また、権藤の長時間出現も十数日と大幅に減少した。
1964年
出現日数の減少は続き、僅か26日で観測されたのみだった。
1965年
この年の権藤は81日で観測されたが、それまでとは現象のタイプが異なり、出現の時間は断続的に、また現象自体も青と白の光の他に茶色の光も確認されるようになった。このタイプの権藤を中期型と呼ぶこともある。
1966年、1967年
この2年も中期型の権藤が見られた。
1968年
この年見られたのは中期型の権藤ではなく前期型の権藤だった。しかし、観測されたのはわずかに9回だった。この年以降、長らく権藤が観測されない年が続く。

後期型権藤[編集]

後期型の権藤は前期型、中期型と違い1日のうちで観測される時間はごく僅かであった。それまで見られた白い光を放出する現象は全く見られなかった他、青色の濃さが違う場合もあった。

1973年〜1982年
1969年以来4年間全く観測されなかったが、1973年以降10年間にわたり名古屋を中心に観測された。青色の濃さは前期型権藤と同じであった。
1988年〜1989年
主に大阪で観測された。この2年で観測された権藤は赤色が混じっていたと言われている。
1991年〜1993年
福岡を中心に観測された。福岡で権藤が観測されたことは前期型権藤の際には無かったことであった。また、この年の権藤の光の色は青というよりもオレンジに近かったという。
1997年〜2000年
横浜を中心に観測された。この権藤は光の色が青色に戻ったが前期型権藤より明るい色であった。
2012年
名古屋を中心に11年ぶりに観測された。色は前期型と同じ色。この年以降、権藤の出現は観測されていない。

脚注[編集]

  1. ^ 快晴、晴れ、薄曇り、曇り、煙霧、砂じんあらし、地ふぶき、霧、霧雨、雨、みぞれ、雪、あられ、ひょう、雷

関連項目[編集]