毒親
毒親（どくおや）とは、毒を放出することで子孫を守る防衛能力を備えた過保護な母体の総称である。
概要[編集]
どの世界においても生まれたて、または生育途中の子供は死にやすいものである。その死因は数多くあるが、自然界においては捕食者の餌食になる場合が少なくない。これに対抗する手段として母体が毒を放出して子を防護する仕組みを備えたものが毒親と呼ばれる。
毒親は現在では世界各地に分布している。広く知られるモンペ種の原産はアフリカ大陸・エチオピア周辺と考えられており、その生息実態については古来様々な文献に記録が残る。旧約聖書においても子孫のやることなすことを過保護に見守る「最古のモンペ」が確認されている。
毒親の種別[編集]
子に毒を持たせる[編集]
自然界においては子の幼体、または精巣や卵巣に毒性を持たせることで防護する種が多く存在する。代表的なものにはフグ科の魚類がおり、その卵巣に猛毒のテトロドトキシンが含まれていることで広く知られている。これにより、卵の状態で捕食されることを防ぎ、また母体自身も捕食者から狙われるリスクを下げる効果がある。同様の卵巣毒を備える魚類にはタウガジ科のナガズカなどがおり、チョウザメ科のような卵巣が食用にされるものでも種によっては有毒である。また、植物には果実や塊根に青酸配糖体やシュウ酸を含ませることで防衛するものもある。
より身近な子に毒を塗布する生物にはドキュンなどがおり、子の生誕時にキラキラネームという毒素を塗布することで周囲から孤立させるのが特徴的である。また、子の体毛を金色や虹色といった警戒色に染める種もいる。
自身が毒を放出する[編集]
子の防衛にあたり毒を用いる生物も存在するが、多くの種はその毒を捕食などにも使っていることから、厳密に「子を守るため」だけに毒を用いる種は少ない。その少ない中でも率先して毒を放出するのがモンペ種の霊長類で、子の一挙手一投足を監視して不審な点があれば、それを理由に学校や同級生に毒を噴射し、自身と子を周囲から孤立させることでその身を保護している。
毒親の捕食[編集]
毒親は基本的にその毒によって周囲から遠ざけられるが、一方でその毒親を捕食する生物も少なくない。たとえば、ホスト科のリカイノアルカレクンはメンヘラ種の毒親の捕食に長けており、フェミキシという捕食者は近縁種のツイフェミの捕食に特化している。
いずれにせよ、毒親が捕食されるとその子は保護者を失って悲惨な境遇にあえぐことになる。子を守るために獲得したはずの毒なのに、しばしば「毒親を持った子がかわいそう」と言われてしまうのはなんとも皮肉である。
関連項目[編集]
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