笑点
笑点(しょうてん・笑わす落語点国の略)とは、日本のバラエティ番組のひとつ。落語家の知名度を大いに高めるとともに、大喜利の文化を今に残す貴重な存在である。
概要[編集]
日本には多数の優れた落語家がいたが、彼らの噺を聞くためには、寄席などに出向くかラジオ番組で聞くしかなかった。そのため既存の愛好家は熱心に噺を聞いていたが、新たなファンの獲得が悩みの種であった。そこで立川談志がたまたま近くをうろついていた落語家を適当に集め、『マジカル頭脳パワー!!』ばりの大爆笑テレビバラエティ番組を作り上げることで、若年ファンの取り込みを狙った。
1966年5月15日に放送が始まり、談志の狙いは成功し、番組は日曜日の夕方の定番として国民の間に定着した。しかし落語とは「他の解答者をからかって座布団をとったりとられたりするもの」だと認識してしまった視聴者が非常に多く、番組スタートから何十年経ってもその誤ったイメージが払拭できないでいる。
番組が上り調子だった1969年11月、発案者の談志が毎度のごとく酔っぱらった勢いで司会をやめてしまった。そのため、コメディアンであり俳優の三波伸介が新司会者となり、番組中にお説教を垂れることで視聴者の勘違いを是正しようとした。しかし、三波も突然の死去。そのとき、たまたま天皇賞が終わり、放牧中の三遊亭UMA圓楽に司会が引き継がれた。・・・あれ? 誰か忘れてるような気が・・・ まあ気のせいだろう。UMA圓楽が2006年に繁殖馬へと引退すると、次の司会者には桂歌丸が就任し、その10年後には春風亭昇太がその座を引き継いだ。
現在でも『笑点』は日曜日の17:30から全国で放映されている。小学生にとっては、午後5時という時間を守って帰宅し、手を洗ってうがいをしてからテレビの前に座り、『ちびまる子ちゃん』が始まるまでの時間をつなぐいい暇つぶし番組である。中年男性にとっても、夕飯ができるまでビールでも飲みながら待つときによく観る番組である。それゆえ、視聴率も常に15%以上をキープしている。
2016年4月3日からは、『笑点』の放送直前17時25分から『もう笑点』というスピンオフ番組が、日本テレビと南海放送の2局ネットでスタート(南海放送は2021年10月31日で終了)。MCの春風亭昇太が笑点メンバーに1対1で即興の大喜利をしかける「おひとりさま大喜利」や、地上波スレスレの暴露トーク、コンプライアンス無視のお色気トークを繰り広げる。視聴者からの投稿をmixiの番組アカウントで受け付けており、寄せられたお題が放送で採用されると、番組特製ステッカーを1枚プレゼント。さらに、ステッカーが100枚たまると「笑点ミニ座布団」と交換、そしてミニ座布団が10枚たまると、笑点で実際に使用された座布団(全メンバーのサイン入り)1枚と交換できる。
番組編成[編集]
番組は基本的に2部編成である。
第1部はいわば前座で、落語、真打披露口上、漫才、コント、マジックなどが披露される。かつてはナポレオンズやギャグメッセンジャーズなどのそこそこ面白いエンターテーナーが出演していたが、一時期は低調になってしまった。そのテコ入れとしてカンカラやぴろきなどの人気若手芸人が出演するようになり、『紅白歌合戦』や『徹子の部屋』と並ぶ「出演することで親や親戚に仕事を認められる番組」となっている。また、ニセ医師 ケーシー高峰のセクハラ健康診断も不定期で行なわれることが多かった。この第2部が始まるまでの時間帯(概ね17:40頃まで)は、視聴率も5%そこそこである。ただし昭和のいる・こいるの場合は視聴率がガクっと下がることが多い。そりゃしょうがねぇしょうがねぇしょうがねぇしょうがねぇしょうがねぇ。
第2部がこの番組のメインたる大喜利である。ここから視聴者のボルテージも視聴率も15%以上に跳ね上がる。かつては名アジテーターであった林家こん平の挨拶が会場や全国のお茶の間を楽しませたが、林家たい平になってからはつまらない挨拶にとって変わられたため、視聴者がチャンネルを『笑点』に変えるのはたい平の挨拶後である場合が多かった。2022年の席替えで桂宮治がたい平の場所に座ることになったが、前任者が前任者だっただけに客席からのウケは比較的良い様子。
笑点メンバー[編集]
- 春風亭昇太
- 新参の司会者。メガネ。城好き。舌を噛んだり、受けないネタに自分で突っ込みを入れたりと、落語家としてあるまじき姿をときどき披露する。「ブラック団」への入団後はすっかり腹黒いキャラになってしまった。それじゃダメじゃん。
- 同じ協会に所属するヨネスケとは軽い恋愛関係にあると噂されており、そのためか『突撃! 隣の晩ごはん』ネタを頻繁に使っていた。
- いじられることが非常に多く、ひどいときは孤独死、カミカミ王子、早口言葉or巻き添えで座布団を持っていかれるという残念なキャラ。しかし、「大喜利の神様」を自称して「私以外の座布団をきれいに取りなさい!」と歌丸に命令したという伝説も持つ。
- 2016年5月22日から歌丸の後を継ぎ、6代目司会者に就任。かつて若手大喜利の司会も経験していた事から満場一致で決定したらしい。しかし一部の局の関係者によればただ消去法で選んだという話もある。
- 大喜利のお題が景色や山などに関係する時に回答者が「視界(司会)が良いでしょう」と答えると、9割がた座布団を与えてしまう。
チョロイですね。 - 司会に就任して以降は回答者から独身ネタでさらにいじられること増え始め、さらにたい平から「きっと嫁は来ない~♪ 一人きりのクリスマス・イブ~♪」と言われる始末で、司会が「不愉快だから今日はこれでおしまい!」と大喜利を早々と終わらせてしまうことが多く視聴者からは不満が殺到している。歌丸の未亡人・冨士子や、三平の母・海老名香葉子との恋愛も取り沙汰されたが、どちらもうまくいかず悲しい別れを経験している。このまま孤独死して『笑点』の司会を終えるのかと思いきや、2019年6月に本当に結婚してしまった。「早く嫁もらいなさいよ!」と当時司会の立場で散々言っていた歌丸も天国でさぞかし喜んでることだろう。
- 昇太が結婚したことで独身ネタは終息を迎えたかと思いきや、今度は「いつ離婚するか」がメンバー内で議論されるようになり、司会者の罵倒合戦に終息の見込みは立っていない。
- 三遊亭小遊三
- 解答者の筆頭を占める。出身は山梨県大月市。大月市に住んでいる人と街並みはフランスのパリにそっくりであり、クロワッサンとカプチーノでアーバンライフをエンジョイできると本人は自称している。ただし、3歩歩くたびに肥溜めに足をとられるという。
- 自称「笑点の横浜流星」。顔や体格も横浜流星と見分けがつかないぐらいそっくりだとこれまた本人は自称している。もし街で横浜流星を見かけたとしても、それは小遊三である可能性が高いので注意が必要である。昔は「笑点のアラン・ドロン」「笑点の福山雅治」や「笑点のヨン様」などと呼ばれていた。
- 実は元祖「俺の嫁」マスターでもあるが、愛人イボンヌとの関係はいつの間にか解消し、藤原紀香も陣内智則に奪われる(後に離婚)など、最近ご自慢の色男ぶりは影を潜めている。愛人は時期によって変わり、旬のいい女を常に手元に置いている。女優やグラビアアイドル、モデルなどは、小遊三と愛人関係になることが芸能界の登竜門となっているようだ。
- 特技は食い逃げと女湯覗き。女湯覗きは実に巧妙であり、水道局の職員と偽って侵入したり、実際本当に女湯へ侵入しようとする男を止めに入るふりをして自分も侵入するなど実に巧妙である。ちなみに小遊三が女湯へ入ると毎回隣の奥さんと呼ばれる者が湯船に浸かっており、「これはお隣の奥さま、豊満な肉体で……」と世間話を始め、最後は「失礼を致しました!」と言って女湯を後にする。
- 「座薬と火薬を間違えた」という鉄板キラーフレーズを持つ。「座薬=癒し、火薬=破壊」という意味があり、小さな違いが大きな違いを生むことがあることを視聴者に戒めているらしい。
- 趣味は銀杏拾いと自販機いじり。しかし近年では電子マネーの普及により、自販機の釣り銭を得られる機会が減っているという。そのため神社のさい銭を盗む方に転身した。もし神社のさい銭が全部無くなっていたらそれは小遊三が盗んだ可能性が高いのですぐに110番通報をしておこう。
- 自身も盗っ人キャラだが、球界の白星泥棒と同郷で同じ高校の出身というのは単なる偶然だろうか? なお、このような叔父の行動を反面教師にしたのが、甥である犯罪心理学者の出口保行である。
- コソ泥なのに網走刑務所に入れられたりとよく分からない経歴を持つが、便所でお尻を拭く会長、便所でラッパを吹く会長などを歴任している落語界の重鎮。副業は裁判官を務めており、判決を言い渡す時は本当に半分ケツを出して判決文を読み上げているらしい。こう見えてかつてはジャニーズ事務所に所属していたとか……。ただしジャニーズといっても事務所の掃除番をしていただけでわずか半年で辞めたという。
- 弟子に「あんた」、「おたく」など変な名前をつける癖がある。
- 胸から足の指まで繋がるほど毛深いが、膝には毛が生えていないため実際には繋がっているとは言えず、そのことを指摘すると途端に無口になる。車の運転は上手く、60年間無事故無違反で表彰されたことがあるが、最近になって無免許運転であったことが発覚した。
- 加齢のためか年々トイレが近くなっており、念のために紙おむつを穿き、大喜利をなるべく早く終わらせようと常に画策している。大人用紙おむつのメーカーに番組スポンサーの打診をしたのは、実は小遊三であった。
- 近年、たい平との間で「大月・秩父戦争」が勃発し、終息の気配はない。また、静岡県出身の昇太との間にも「富士山所有権論争」が巻き起こっており、小遊三の心に平穏が訪れる日はまだまだ遠いようだ。
- 春風亭一之輔
- 6代目円楽逝去後の大喜利空席争いに勝利し、2023年2月5日放送分から出演している中年男性。自ら髪の毛を剃り上げているのは「模範囚の気分に浸りたい」という軽い理由らしい。
- だが、発注を忘れていたらしく、1週目は黒の紋付き袴だったものの2週目からはアロハシャツを着て視聴者を驚かせた。5月上旬にようやく着物の色が決まった。
- 同じ抜擢真打の桂宮治よりも1つ年下だが、芸歴が7年上のため本名で「川上先輩」と呼ばれることがある。
- 林家たい平
- 師匠の林家こん平に毒を盛って、ピンチヒッターとして解答者になった。そして師匠の回復を待たずに、そのままその座を乗っ取ったコノバカタレスケベシャチョー。「ブラック団」の一員だが、ときどき座布団狙いの綺麗ごとを言ったり、山田君に突き飛ばされたりと、まだ貫禄はない。ちなみに山田君とのやり取りは事前に綿密な打ち合わせをしており、アドリブの入る余地が一切無いという。
- 特技はモノマネを披露することだがそのほとんどが全く似ておらず、客席が一斉に凍りつく。当然座布団は没収されるが座布団が一枚も無い時は延々とモノマネを聴かなくてはならない。ちなみに視聴者もたい平がモノマネを披露しているときはチャンネルを変えるなど、音声を消したりしてはいけない。音痴なのに歌を披露するところは山田君に似ていたりもする。興じて『柴又なんとか』というシングルをリリースしたり、スポンサーの青雲のCMソングを歌うなどして不評を買うも、未だに紅白出場依頼を待ちつづける。最近は専らゲイを磨くことに精進しているらしい。ほか花火師などが副業。
- 昔、鹿児島の錦江湾のスナックの女の子といちゃついたことが妻のチカにばれてしまい、それ以来チカに相当の弱みを握られていることを黒円楽に知られ、時々いじられる。このためチカは冨士子を上回る程の恐妻家として知られている。
- 一時期はふなっしーに変身することが多く、よくメンバーに向かってふなっしージャンプを披露していた。当然メンバーや視聴者からは不評であり、毎回のように苦情が殺到するが一向にやめる気配がない。そのためか逆にメンバーから仕返しを食らう羽目になり、ジャンプを披露した途端手首を負傷してしまい一時退場させられる事態が発生してしまった。それでもふなっしージャンプの披露を続けることは変わりないらしいが、ふなっしーかと思わせて「ねば~る君」が降臨することもあるので要注意。
- 近年は昇太を主人公にした『何かあったのか劇場』→『新・何かあったのか劇場』が好評である。
- 林家木久扇
- 前名は初代林家木久蔵。
- 解答者の中では非常に古株。芸歴60年以上の大ベテランだが、本番前は緊張のあまり前室で震えている。しかし出囃子が流れるとピタっと震えが止まり、胸元に潜ませた敬愛するレイ・チャールズの写真に手を当て、弟子が入れたコップの水を飲み干すと柔和なプロの顔になるという。
- 愛称は「日本の林家木久扇」、略してNHK。自己紹介では「世界のスーパースター」と強調しているが、どう見てもスーパースターには見えない。
- 『笑点』の各々方とは方向性こそ違えど、野比のび太より阿呆と認知されている。頭の固い方によれば、問題内容を忘れたり阿呆なのは単なる演出だと言われているが、厳密にいえばこれは誤りであり、実際は脳味噌の配線が全く繋がっていない程の阿呆であると言われている。ただし、ごくまれに何かのきっかけで配線と配線が接触することがあり、その際には国政や環境問題、世界の紛争に言及することもあり、その深い知識や洞察力は各方面の知識人を唸らせているという。人気劇画『ゴルゴ13』のブレーンの一人との噂もある。
- かつては花魁として羽振りの良かった時代があり、その時の楽しかった記憶から「あーいたかったー あーいたかったー あーいたかったー イエス!!」と現代のアイドルソングを唄っている。
- 雨乞い師でもあった経験からか、家屋の屋根に対して異常な執着を見せ、事あるごとに「や〜ね〜」のネタを忍ばせる。更に近年は、河童に扮して大騒ぎをしており、実は本物の河童ではないかと囁かてれいる。あべべべべべ。宇宙人とも会話できるという凄腕の実力を持っているようだが実際は「本当はワレワレは宇宙人~」としか会話できない。
- トヨタアートという会社を設立しており、ここで『木久蔵ラーメン』という店を運営している。ラーメンは笑点メンバーから「とても不味い」「食べると記憶を無くす」「味覚という概念を超越している」と言われているが、常に在庫がなくならず常連客も皆無なのに倒産しない脅威の経営手腕を持つ。日テレショップや通販でも手に入るので、肝だめし感覚で購入する客が多いという。最近ではやはりラーメンが売れないせいか、ミネソタの卵売りのバイトも経営している。
馬鹿画家としての一面もあり、毎年発売されているカレンダー『笑点暦』でイラストを担当している。画家としての才能についてはお察し下さい。- 得意の駄洒落がウケると「○○の洒落が出ました! 大成功!」とご満悦。
- 2024年3月末での引退を表明している。
- 三遊亭好楽
- 解答者の五席に座る古株。しかし無個性で、座布団数の変動も非常に少ない。歌も「ピンクの小粒、コーラック♪」としか歌えない。あるいはらららら〜…。地味ゆえに、個性的な両端によって相当影響されやすい節がある。それでも、地味ながらにいつの間にか座布団を多く稼いだり木久ちゃんをけしかけたりと、なかなかあざといことをやってのける。歌丸司会者の時は「次の司会者は俺だ」と主張していた(しかし歌丸の後任は昇太に譲る事になり、好楽の司会就任は失敗に終わった)。あざといこととして最もたる例は歌丸に「冨士子愛してるぞ!」と叫ばせようとしたことだろうか。
- 特技はドヤ顔を披露する事。自分で上手い答えが出ると必ずドヤ顔を披露する。口癖は「よせよ」。他の回答者にネタにされると必ず「よせよ!」と返す。このため頻繁に「よせよ」を使うことが多いため、「よせよ」が好楽のトレードマークとなってしまった。
- 春や秋の行楽シーズンが到来すると「行楽=好楽」ネタを、冬場にはアダモの「雪が降る」の替え歌で「雪が降る 荒川区内(あなたはこない)」を、そして気が向いた時には岡晴夫の「マコガレイ(憧れ)のハワイ航路」ネタをドロップする。
- 近年、楽太郎(現:黒円楽)を押しのけ圓楽襲名を狙っていたが、失敗に終わった。その後、自腹で「池之端しのぶ亭」という寄席をオープンさせたが、やはり失敗に終わり現在は雑草が生い茂っている。というか円楽曰く「力士のドスコイ!」で木端微塵になったそうな。やっぱ笑点ピンクはつまんね「よせよ!!!」
- 初期は「笑点の玉三郎」を自称し美形キャラで売っていたが、途中から貧乏キャラ、つまらないキャラにヒールターン。一時期は林家三平に「つまらないキャラ」の座を奪われたが、三平が番組を卒業したことで再びつまらないキャラに返り咲く。
- 貧乏人であると言われていたが、2014年秋には座布団10枚の商品として日本テレビ食堂食べ放題権を獲得し、一生食うに困らなくなった。時には家族全員、一門全員を引き連れて食べに来るという。
- 余談だが、収録前に師匠にすら「ピンクつまんね」と激怒され、号泣しながら荷物をまとめて自宅に帰ろうとしたことがあるが、歌丸の咄嗟の「とんち」で事なきを得た。
- 好楽のパッションピンクの着物と宮治のミントグリーンの着物の色から、2022年に番組内ユニット『チームマカロン』が結成された。時々ケンカもするけど、2人はとっても仲良し。
- 桂宮治
- 31歳でサラリーマンから落語家に転身し、2021年に5人抜きの抜擢で真打ち昇進した落語家。
- 2021年12月26日に番組を惜しまれて卒業した二代目林家三平(後の「令和の爆笑王」)の後任として、2022年1月1日放送の『お正月だよ!笑点大喜利まつり』にて、大喜利新メンバーに就任することが電撃発表された。日本テレビの各人気番組で告知を兼ねた顔見せをしたのち、1月23日放送分から大喜利メンバーとして登場。春風亭昇太以来、15年ぶりの若手大喜利からの昇進だった。
- 何色の着物になるのか世間の興味が集中したが、番組スタッフが着物を発注し忘れていたため、登場初回は黒の紋付き袴で登場。2本撮りの2本目はサポーター無しで自前の金色のマイクロビキニを身にまとって登場し、そのセクシーな姿は客席を大いに沸かせ、宮治の人気を確認させると共に、『笑点』の新時代到来を予感させる瞬間となった。
- 宮治の大喜利メンバー入りに伴ない30年ぶりに席替えが行われ、宮治の席は向かって右端になった(新しい席順は向かって左から小遊三・円楽・たい平・木久扇・好楽・宮治)。座布団運びの山田とは友好ムードで始まったが、収録2本目の終盤で山田の髪型を軽い気持ちで馬鹿にしたところ、カメラが回っていることを忘れて本気で激高した山田から、台本にはない手荒い「可愛がり」を受ける。宮治は「痛いっ!」と絶叫し、ブルブルと震え上がった。
- 2022年2月6日放送分から、桂歌丸と同じ色の着物で出演。この着物の着用に際しては司会者の敵であった円楽に毒を盛り、その空席に東西の落語家を呼ぶことで実力をアピールし、更に自らも死なない程度の毒を飲み被害者面をするという奸計ぶりを見せた。
- 山田隆夫
- 30年以上も座布団を運ぶ、日本唯一の認定座布団運搬士で、「山田流座布団運び」の家元。しかし幸せを運んでいるかは疑わしく、むしろ幸せのコウノトリをせっせと自分の家に招き寄せている。ちなみに山田流には「座布団運び心得」なるものがあり、「心得その1 座布団は体でなく心で運べ」「心得その2 四角い座布団には丸(まぁる)い気持ちで接するべし」の2つが公開されている。
- 架空のアイドルグループである「ずうとるび」出身の類い稀な音痴としても知られる。メンバーを蹴飛ばすキック力や突き飛ばす膂力はなかなかのものがあり、赤い着物の下にははち切れそうな筋肉がうごめいている。冒頭の挨拶でのギャグで笑わない客に対して「あっ!!」と威嚇することもある。口癖は「もう結構ですよぉ」と「何で(こんな答えに座布団を)あげるんだよ!?」「はい、かしこまりましたぁ」。
- 実は6代目座布団運びであることを知るものは少なく、元ボクサーであることを知るものは更に少ない。スティーブン・スピルバーグ監督の映画『太陽の帝国』にほんの一瞬だけ出演していたことを知るものはこれまた更に少ない。鈴々舎馬風門下の落語家であることを知るものは、多分日本ではクイズ研究会員を除いたら9人くらいしかいない。
- たまに行われる対抗戦形式の大喜利では、体がまだ小さいため一人で両チームに座布団を運ぶことができないことから、普段の大喜利でアシスタントを務めている三遊亭愛楽と2人で座布団運びをしている。愛楽がごくまれに自身の判断で解答者に座布団を与えてしまうが、愛楽のキュートさから強くは怒れない様子。
- 近年は年齢に逆らえず握力が落ちてきており、以前は軽々と持てた座布団4枚を必死で運んでいる状態。しかしこれは自身を弱く見せるための演出で、本当は硬いカボチャを易々と指で引きちぎることが出来るらしい。
- 地方収録では「山田隆夫とその一座」の座長として君臨し、舞台を支配している。
- 「山田の挨拶は〜 つまらん!」
過去のメンバー[編集]
- 林家三平
- 2016年5月29日放送分、桂歌丸の逝去と春風亭昇太の司会就任による欠員を埋めるべく、番組の若返りも兼ねて図った人事で笑点メンバーに選ばれた。当時45歳。両手で抱えられるサイズのamazonの段ボール箱の中に入れられて撮影スタジオに搬入された。
- これまで昇太が座っていた席に座っているせいか噛むことが多かった。
- 「考えオチ」が多く、客席から笑いが起きるまで10秒ほど時間がかかることがあった(この「シンキングタイム」は放送では少々カットされていた)。また、ねづっちのような「あまり面白くはないが納得はできる回答」も多く見られた。若者向けの回答もよく見られたが、客席のシニアたちには理解ができなかったようで、拍手や笑いは多くはなかった。
- 女優の国分佐智子と結婚していることをいいことに、幸せな夫婦生活ののろけ話をしてリア充ぶりを見せつけては昇太を怒らせ座布団を取られていた。しかし、2019年に昇太が結婚して以降は「独身いじり」ができなくなり、回答のネタが減ったことに悩んでいた。
- 2017年1月8日から開始されたデータ放送では毎回座布団が0枚で終わることが多く、三平に嫉妬する非モテ層の不満の捌け口となっており、ある意味で人気キャラともいえるとの向きもあった。
- 2021年12月19日の放送で、番組から一旦離れることを発表。これには三平贔屓のお笑い評論家のラリー遠田も絶句し腰を抜かしてしまい、座っていた椅子から2週間ほど立ち上がれなくなったという。卒業理由は「自分の美しいボディを磨き直すため」「将来、息子から肥満体を馬鹿にされたくないため」とのこと。笑点メンバーや日本テレビ側との確執は一切ないと主張しているが、後楽園ホール名物の「落書き階段」をよく見ると、彼の筆跡で番組卒業への本心が綴られているとかいないとか。
- 2021年12月26日放送分を以て笑点を円満卒業。5年7か月、笑いのために人生を捧げた素晴らしい日々であった。
昇天メンバー[編集]
- 三遊亭UMA圓楽
- 『笑点』の第四代司会者を務めた偉大なるダービー馬。武田鉄矢並みに説教くさいことでも知られ、番組が40分放送だった頃は冒頭の挨拶にて無言でカメラを睨みつけたり、数分間説教やイヤミを言い続けた。
- 大喜利ではフロアディレクターの指示にほぼ従う方針。自身のやり方よりもディレクターのカンペを優先している。「あたし達は噺のプロ、あの人達はテレビのプロ、それだけです」とのこと。
- 「若竹」と呼ばれる寄席を開いていたが客が入らず借金だけが膨らんだ。そのため、意地でも『笑点』だけは成功させたかったようである。これ以降、落語家の中で「寄席を作って潰すこと」が一流芸人のステータスになった。
- 好楽や楽太郎(現:黒円楽)を見ればわかるようにろくな弟子がおらず、後継の育成能力では疑問符がつく。それでも弟子の楽太郎(黒円楽)や歌丸に罵倒されたときはガハハと笑いつつも、しっかり座布団を持って行っていた。
- なお、かつては解答者であり、喧嘩ばかりの歌丸と小圓遊の仲立ちをすることがあった。
- 2009年10月29日死去、生前のキャッチフレーズどおり「
馬の星星の王子さま」となった。馬頭星雲にひときわ明るく光る星があったら、それが五代目三遊亭圓楽なのだ。
- 四代目三遊亭小圓遊
- かつての歌丸のライバル。歌丸にしばしば「お化けみたいな顔」「フランケン・ブルドッグ」などと揶揄されては「お前はハゲてる」(バケとハゲ)と言い返すのが定番であった。また、奇遇にもこっちも奥さんの名前は漢字こそ違えど「ふじこ」。そのためふじこ自慢合戦をすることもあった。
- 歌丸に顔を馬鹿にされまくってストレスを溜めたのか、晩年酒をがぶ飲みするようになり、1980年10月5日、突然内臓が破裂して本当にお化けになってしまった。
- 林家こん平
- ちゃらーーん!
- かつてはUMA圓楽、歌丸に次ぐ古参であった。
- 新潟県出身の田舎の落語家。チャーザー村出身ということだが、実際はどこなのか不明。民俗学者や考古学者らが国からの依頼を受けチャーザー村についての大規模な調査をおこなったが、発見どころか痕跡すら見つからなかったという。ダムの底に沈んでしまったのか、結界が張られていて外界から隔絶されているのか、それとも存在が最初からなかったことにされたのか……。なお、実在する千谷沢村との関連は不明で、ここで調査をしても誰もが口をつぐんでいる。
- 山田隆夫と契約を交わしており、莫大な金額を払う代わりに彼に対する悪口ネタが許されている。現在は弟子のたい平が山田いじりを継承しているが、こん平への長年の恩義から山田はたい平から金銭は一切受け取っていないという。
- 2004年に弟子のたい平に毒を盛られて病気になり枠を奪われたが、少しずつ闘病中の模様。度々『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』時に登場し、往年の「ちゃらーーん!」を披露している。
- 2020年までに復帰して『笑点』の司会を奪い取る予定であった。しかし、それを察知したたい平の手によってとどめが刺され、2020年12月17日に死去。復帰も司会奪取も叶わぬ夢となった。
- 桂歌丸
- 古参の一人で、UMA圓楽の後釜に座った5代目司会者。水色の犯罪者曰くお公家さんらしい。落合博満並みに奥さんの存在が大きいことで知られるが、歌丸自身は「糞ババァ」と心の中で思っている。
- (特に黒円楽から)ハゲ、ジジイ、ミイラ、遺体、骸骨、霊柩車、通夜、葬式、散骨とからかわれて久しいがなかなか死なないため、実は「常老不死」なのではないかとの疑惑がある。事実、「魔法の死なない薬」を愛用し、年老いるが死なないでいる。しかも手相占いで「ゴキブリと同じくらい生命力が強い」と出ている。
- 黒円楽が全員を巻き添えにして悪口を言ってきたり、たい平の舞台上での花火大会や秩父祭りが全員に飛び火したりすると激怒して必殺奥義歌丸ジェノサイドを披露する。これには全員の座布団を全部奪い取って焼け野原にしてしまうほどの威力がある。
- 『忍たま乱太郎』に登場する山田伝蔵と並び、女装が上手いことでも知られ、50周年のお宝をたい平が発掘していたとき、白鳥役で白鳥の湖を踊ったことが暴露された。他にも落語ファンには怪談の名手としても知られているが、話より顔が怖い。
- 何気に勲章持ちだが、妻の冨士子には天皇陛下以上に頭が上がらないという。頭といっても髪は無いが…
- 近年、入退院を繰り返しており司会引退説も浮上したが、本人によれば「あと100年は司会をやり続ける」と言い張っている。さらに回答者時代の時は「笑点5000回、笑点100周年の時も我々と圓楽師匠は生き続けています!」と言い張った。やはり「常老不死」というのは本当なのだろうか…。
- だがしかし、2016年5月22日をもってついに『笑点』を引退、晴れてご隠居さんとなった。なお、婚活の際アピールポイントに加えられるようにと司会の座は昇太に譲り、自らは終身名誉司会となった。円楽はついでに生前葬もやろうと歌丸に提案したが却下されたようである。
- そしてついに2018年7月2日、魔法の死なない薬を飲み忘れたため昇天。81歳で現世を去ることとなった。ところが今度は永世名誉司会の称号を贈られ、オープニングアニメやデータ放送に居座り続けることとなった。冥界からの噂によれば、今後は永会(えーあい)技術による現世への司会復帰も目指していると言われ、完全な不死身となるべく技術者に対し精神的干渉を続けているとか……。
- 三遊亭
黒円楽 - わりと古株の解答者。前名の楽太郎は楽太王だったことから。ブラック団のリーダーであり、顔も黒い上に腹黒さは天下一品の黒ずくめ。自分の育てのUMAや
ミイラ歌丸の悪口も多い。しかし、堂々と悪口を言える時点で腹白い、いやむしろ透明か。しかし現在では自分の悪さを後輩たちに擦り付けていることが多く、腹白からやや灰色に悪化している。 - たい平からオカマネタを振られると喜々としてネタに乗り、歌丸が司会だった頃は気持ちが悪いと座布団を取られていたが、司会が昇太に代わるとあまり取られなくなった。これは昇太がジェンダーフリーに対して一定の理解があることが理由らしい。
- 当時としては珍しく有名大学の出身で、それゆえ知識も豊富だが、出鱈目な薀蓄と区別がつかなかったりもする。円楽を2010年に襲名し、馬面で腹黒の立派なダークホースの道を驀進中。大変喜ばしいことである。
- 木久扇の「木久蔵ラーメン」に対抗して、ひそかに「円楽腹黒ラーメン」を発売していたが、そこにたい平が「秩父たい平カレー」を投入したため戦局は混乱の一途をたどっている。
- 歌丸が司会を降板した時はようやく司会の座を狙えると思っていたが、結局司会は昇太に譲ることになり司会就任は失敗に終わった。しかし2018年4月1日についに昇太から司会の座を強奪することに成功した。4月1日が何の日かはお分かりだろう。
- 2018年10月、初期の肺癌だと公表するもすぐに現場復帰。歌丸から奪い取る形で、「まだまだ死にませんよ」を自分の持ちネタにするようである。
- 日頃から友人がいないことを自虐的にネタにしていたが、2019年に隣席のたい平と親友になることができた。互いを「たい平っち」「円楽っち」と呼び合いグータッチをする微笑ましい姿は、客席や視聴者の心に暖かな気持ちを起こさせる。
- 2022年1月、師匠と同じ病気を発症したため闘病生活に入り、番組を休場。その間はゲストが円楽の席に座り、復帰するまで座布団を温めることになった。ゲスト回答者はみちょぱ、ゆきぽよ、ゆうちゃみ、みりちゃむ の4人が持ち回りで担当。
- 2022年8月、国立演芸場の高座に復帰し「死ぬまでやる」と宣言していたが、9月30日、病気にかこつけて冨士子夫人の面倒をしっかり見ていないことに憤った桂歌丸よりあの世に召喚を受ける。早すぎるんだよぉ‼‼‼
- 逝去後はフォースの霊体となり、歌丸と共に大喜利司会者の昇太を背後から優しく見守っている。なお、彼らの存在が“視えて”いるのはたい平だけのようだ。
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