腰掛け

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
移動: 案内検索
曖昧さ回避 この記事では月給制であることが多い職業である「腰掛け」について説明しています。生涯契約制である道具としての「腰掛け」については、「椅子」の項をご覧ください。

腰掛け(こしかけ、: Down-sitter、英俗: Temporary Job)は、座ることだけを職務とする専門職である。

概要[編集]

デスクワークのとき、商談のとき、接待漬けにするとき、営業で社用車を運転するとき、鉄筋組み終了後の休憩どき、控室で化粧をするとき、雛壇に並ぶときなど、我々は仕事の最中や合間に座ることがとにかく多い。このため、質のよい着座を行うことは、この地球で二足歩行をする知的生命体が生き抜く上では絶対に欠かすことのできないスキルである。

腰掛けは、この着座スキルに長けた、あるいはその素質のあるエリートらを抜粋し、着座することのみをその職務範囲とする専門職である。腰掛けで高い評価を得ることは、将来どのような仕事をこなしても高評価を得ることができると信じられている。

求められる能力[編集]

腰掛けに就くことにあたっては、とにかく何よりも美しく着座だけを行うことが絶対条件である。

まず、美しい姿勢でなければならない。伝統的に着座時の姿勢は真っ直で、背筋はピンと伸びていなければならないとされており、これを実現するためには、いずれもソビエトロシアで培われた身体技術であるソビエト式体操、ソビエト式新体操、ワガノワメソッドバレエ、ボリショイサーカスアートの中からどれか一つを習熟することが奨められている。しかし昨今では、依然として美しさは要求されるものの、成果主義の導入から自身の他のスキルを発揮するために無理が無い程度の自然体な姿勢を保つことが替わって求められつつある状況であり、これを実現する身体技術として、太極拳ヨガピラティスなどの人気が高まっている。坐禅静かなブームであるとされる。また座る場所も評価に関わる。仕事場の上座の中央に座することが最も綺羅びやかで美しいが、窓際で佇む様などもまたえも知れぬ哀愁が漂うため、魅力的でかつ素敵である。

次に、着座中に一切の波風立つ動きを取らないことが求められている。これは就業先各地の美意識に基づくものであり、アメリカでならテキサス式を含む六家五十流派の脚道を駆使する、日本なら一字一句間違いなく空気を暗記し、これに基づいた行動を取り続ける、大阪なら職務中でも常にツッコむためにボケを探知し続ける、名古屋でなら常時デスクの一角に中日ドラゴンズグッズか中日新聞を置き続けることなどが挙げられる。間違っても肉体疲労に悩み、肩たたきを求めるような様であってはならない。

そして何よりも、座ることのみを職務とすることから、何か他の任務を与えられても他へたらい回しにして自身は着座の職務のみを全うする能力が必須である。もちろん美しい姿勢で着座しながら、波風が立たないようにである。かつて腰掛けはお茶汲みを兼任することが多かったが、お茶汲みの職はユニマットやペットボトルの魔の手により機械化やセルフサービス化が進行してしまったため、今や腰掛けに腰掛け以上の職務は無い。この仕事の割り振りがうまくできることは間違いなく大物の証であり、将来腰掛けの任を離れた後でも、いつ如何なる時にどのような荒波が襲いかかってもそれぞれのポストとしての責任をこなすことができること間違いない。

将来の進路[編集]

腰掛けの任を離れたものには、以下のような未来が待ち構えている。