騎乗位
騎乗位(きじょうい)とは、骨盤や腰部への刺激により健康を増進する為の姿勢である。
概要[編集]
人間の腰は常に重い上半身を支えており、その過負荷は非常に大きい。一度ギックリ腰をしてみるとわかるが、腰が思うように身体を支えられない状態では歩くことさえ儘ならない。上半身のバランスを崩さないようにゆっくりそろそろと歩くしかなくなるのである。 わずかでも前後のバランスが崩れると、激痛と共に倒れてしまうだろう。
しかし人間が二足歩行というスタイルを確立した以上、この役割は避け様がない。その為人間は少しでも腰を労ろうと様々なマッサージや健康器具を開発してきた。その中で、騎馬民族の腰痛率が低いという臨床データにより「乗馬健康法」とでも言うべき運動療法が生まれることとなる。騎乗して下から継続した振動を受け続ける事で凝り固まった腰をほぐし、また女性の場合は骨盤の緊張を緩和する効果も認められている。現在では世界的に広く行われているが、馬を飼っていない家庭では乗馬マシンなどを使用する事が多くなっている。
騎乗位のやり方[編集]
本式では馬を使うが、江戸時代以降庶民が馬に騎乗する習慣が無くなった日本では馬ではなく家族や巻いた布団などを用いる。その場合はちょうどいい高さになるよう調節して上に跨がり、自分で腰を上下させる必要がある。自分で動かなければならないのは馬を用いる場合と大きく異なるが、馬の機嫌に左右されず行えるという利点もある。
人間に跨がる場合はうつ伏せでも良いが、仰向けになって相手に動いてもらうパターンもある。振動を小刻みにしたい場合は顔に跨がる方式もあるが、呼吸を圧迫するのであまりオススメは出来ない。
乗馬マシン[編集]
手軽に騎乗位を行い腰を解すことを目的としたマッサージ機。大手メーカーから数多く出されており、体格にあったものを買い求めると効果的である。
値段はピンキリだが、生身の馬よりは安価なことが殆どである[要出典]