Instagram

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Instagram(インスタグラム)とは、女性人生のステージを記録するためのSNSである。

概況[編集]

2010年に初公開された写真を中心としたSNSであり、公開後2か月でユーザー数100万人を獲得、2016年には5億人に達するなど順調にユーザー数を伸ばし、TwitterFacebookなどと肩を並べる大手SNSの1つとなった。日本でもほぼ並行して普及が進んでいたが2014年には日本語版公式アカウントが開設されるとアクティブユーザーが爆発的に増え、2019年には3000万人を超えたとされている。

日本では他のSNSとは異なり「写真」が中心であることがキラキラ感を欲する若い女性に受け、インスタ映えのフレーズとセットで20代前後の女性層を中心に普及が始まった。その後2019年には18歳~29歳女性の約7割がInstagramを利用しており、30歳~49歳女性でも4割強が利用している[1]。一方で男性の利用率はそれほど伸びず、最も利用している18歳~29歳でも4割、30歳以上では2割にとどまり、女性優位のSNSとなっている。

また2014年時点では30~49歳女性の利用率は6%、18歳~29歳女性の利用率は17%と約3倍の開きがあったが、わずか5年で利用率の差は1.6倍程度に縮まった。これはInstagram公開初期のユーザーがずっとInstagramを使い続けていることを表しており、同じ女性がInstagramを使い続ける中で投稿する内容が少しずつ変わっていく様子も見られるようになった。つまり、日本におけるInstagramは女性が人生のステージを記録していくツールになった。

人生記録の傾向[編集]

以下、Instagramに投稿される内容を年代別に解説する。

13歳~18歳(高校卒業まで)[編集]

13歳以上になるとInstagramアカウントが登録可能になる。投稿内容は学校生活や休日の余暇が中心である。学校生活は修学旅行部活動の写真が中心であり、入学式卒業式などの重要イベントの際は高確率で投稿がある。休日の余暇はあまりお金を使わずに済む近くの海辺やプール公園などの投稿が中心であり、彼氏がいる場合は「#高校生カップル」というハッシュタグをつけてデートの投稿をすることが盛んに行われている。また大学などの受験をする場合は合格した場合のみ投稿される傾向がある。もちろん浪人生活の様子が投稿されることはない。

コロナより成人式が大事

18歳(大学入学後)~22歳(大学卒業まで)[編集]

高校までと同様、学生生活に関する投稿と余暇に関する投稿が中心である。ただし余暇に関する投稿の割合が高校時代と比べて高くなる傾向があり、旅行写真などお金がかかる余暇に関する投稿が増える。この年代で最も投稿率が高いのは成人式に関する投稿であり、「#成人式」ハッシュタグがついた投稿は毎年数十万件も投稿され、2021年1月時点では累計300万件の投稿が行われている。新型コロナウイルスの流行で成人式の開催中止が相次いだ2021年でさえ数万件以上の投稿があり、振袖を着て成人式に臨んだ写真をInstagramに投稿することが成人の証と見做されるまでになっている。

一方で就職活動に関する投稿はあまり行われず、内定を獲得してもその喜びを表したり、内定式の投稿が行われるケースは少ない。これは内定先を公開することで個人アカウントと所属企業が対外的に紐づけられ、炎上リスクを負うことを避けるためである。

人妻ステージへの移行報告

23歳~28歳頃[編集]

社会人になり、人生のステージが一変した時期である。先述の内定式と同様の理由で入社式に関する投稿はあまり行われないが、学生時代と比べて使えるお金が劇的に増えたことにより余暇に関する投稿内容がかなりバージョンアップする。また毎年4月下旬には初めての給料で買った物(または両へのプレゼント)に関する投稿、12月上旬には初めてのボーナスで買った高級品に関する投稿が多く行われる。また社会人としての映えるランチや女子会に関する投稿も行うようになり、キラキラしたOL像のアピール合戦が繰り広げられる。

この時期は結婚を意識する時期でもあり、婚活も見据えて化粧や服飾に関する投稿も増えていく傾向がある。婚活が成功した暁には結婚に関する投稿が中心となり、婚約報告(だいたい婚約指輪がセットである)、結婚式の準備、結婚式本番、新婚旅行、新居への引っ越しなど、結婚プロセスの最初から最後まであまつことなく投稿していくことが多い。特に高収入または実家が太い結婚相手を獲得することが出来た場合は、その証として高級ホテルや高級レストラン・料亭における「#両家顔合わせ」イベントの様子を投稿し、セレブの仲間入りを報告することが慣例となっている。また結婚式前後から急に手料理に関する投稿も増えていく傾向にある。

28歳頃~30代前半[編集]

これ以降は結婚できたか否かで大きく変わってくる。以下、結婚できた場合と出来なかった場合に分けて解説する。

子育てステージへの移行報告

既婚女性[編集]

先述の通り、結婚後しばらくの間は手料理に関する投稿が中心である。手料理の内容はホームパーティを開くような豪勢な内容だけでなく、良妻をアピールするための質素な手料理や旦那向けの愛妻弁当に関する投稿も行われる。結婚記念日には必ず夫婦セットで高い飲食店で記念日を祝ったことを投稿する。

また結婚生活の中で妊娠が判明すると、その直後は悪阻の影響で一時的に投稿頻度が落ちるが、体調安定後に妊娠報告の投稿を行い、以降は出産に関する投稿にシフトする。妊婦検診の報告や胎児の胎動写真、自身の腹が大きくなった姿の公開など、出産プロセスの中盤から最後までを定期的に報告し、最後は赤ちゃんの顔写真で出産報告投稿を行って締めるのが恒例となっている。

出産後は子育てモードにシフトし、まだ小さい赤ん坊の写真や子供を育てるための新居の写真、乳幼児向けのグッズ購入などを「#子育て」のハッシュタグをつけて投稿することが多くなる。同ハッシュタグは関連タグを含めると実に1000万件もの累計投稿に及ぶ。[2]

一方で旦那に関する愚痴など、夫婦生活の問題に関する投稿がInstagramに向けて行われることはない。これらの主なはけ口はTwitterであり、誰にも知らせずに作っていたTwitterアカウントで見知らぬ人達に向けて愚痴ったり相談を投げ掛けたりしている。

独身女性[編集]

既婚女性と異なり、手料理に関する投稿が行われることは少ない。振る舞う相手がいないからである。投稿は余暇に関するものが中心であり、やたら豪勢な旅行やディナーに関する投稿が多く、1投稿あたりのコストが最も高くなる時期である。また仕事に関する投稿の割合も徐々に増えていき、キャリアウーマンとして独り立ちしていく姿をアピールするようにもなる。

30代後半~40代[編集]

この年代は既婚女性の子有り・子無し、独身女性で3通りに分かれる。

弁当の投稿合戦

既婚女性(子有り)[編集]

家族そろってのレジャー、子供や夫に持たせる弁当、家庭料理のワンシーン、クリスマスプレゼントの内容など、子供や家庭に関する投稿が中心になる。特に弁当に関しては投稿合戦となっており、投稿件数は500万件を優に超える[3]。また自らの学生時代と同様、子供の入学式・卒業式に際しては必ず子供とセットで写っている写真を投稿し、子育てが順調に進んでいることをアピールする。旦那との結婚記念日に関する投稿は以前ほどは行われなくなり、夫婦間の関係の変遷が少しだけではあるが垣間見られることがある。

既婚女性(子無し)[編集]

前世代の1段落目と同様、手料理、パーティー、結婚記念日に関する投稿が中心である。また夫に持たせる弁当に関する投稿も多い。一方で仕事に関する投稿も目立つようになり、旦那を支えつつ自らも自立するキャリアウーマンの姿を対外的にアピールするようになる。

独身女性[編集]

今まで一緒につるんでくれた同年代の遊び相手が少なくなり、余暇に関する投稿は少なくなる。一方で仕事に関する投稿はそれほど増えず、自己表現の場を求めて加入した外部サークルに関する投稿が目立つようになる。そのサークルが健全なものであれば問題ないが、怪しい自己啓発セミナーとか、スピリチュアルの類のサークルになってしまう可能性が高く、そのまま変な方向に突っ走ってしまうことがある。

50代[編集]

この年代は既婚か否かの2通りに分かれる。

子育ての次はペット

既婚女性[編集]

子有りの場合は子育てが一段落し、家庭や子供に関する投稿が少なくなる。子供に関する投稿は結婚式など人生の大イベントに限られてくる。一方でなどのペット関連に投稿の中心がシフトし、ペットとの楽しい日々が投稿されるようになる。特にハッシュタグ「#猫」の投稿は関連タグを含めると5000万件を超えており[4]、日本で最も投稿が多いコンテンツとなっている。また年老いた両親に関する投稿も増え、ここまで見守ってくれた両親に対する感謝のアピールも忘れない。

子無しの場合でも、年代的に仕事に関しては先が見えた時期であるため、ペットに関する投稿や両親に関する投稿にシフトしていく事が多い。

独身女性[編集]

投稿するネタが枯渇する。既婚女性と異なりペットを飼えないことが多いため[5]ペット写真投稿にシフトすることも難しく、最終的にはInstagramから離れる。人生の伴侶を得られなかった哀愁は、Instagramへの投稿停止という形で表現されるのである。

総括[編集]

Instagramは、女性ユーザーが人生のインスタ映えをアピールするツールになった。

しかし、その結果「女の幸せ」の価値観が「若いうちに良い人を見つけて結婚して子供産んで育てる」という昭和時代の価値観に逆戻りした現象が起きた。SNSの普及で価値観が未来に進むとは限らないことをInstagramは世に示した。

脚注[編集]

  1. ^ 若年層女性は67%がInstagramを使用、SnapchatやFoodieも人気(ケータイwatch)
  2. ^ 「#子育てグラム」などの関連ハッシュタグを含めた、2021年1月時点の件数。
  3. ^ 「#息子弁当」「#娘弁当」「#夫弁当」「#旦那弁当」各ハッシュタグの2021年1月時点の合計件数。
  4. ^ 「#猫のいる暮らし」なども含めた件数。2021年1月時点。
  5. ^ 一般的な犬や猫の里親サイトでは、「単身世帯は虐待率が高い」という理由で里親になることは難しい。他の親族と同居してたり、過去に同じ里親コミュニティからペットを引き取った実績がある場合は例外となる。

関連項目[編集]