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フォージャーさん家のアーニャちゃん

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出典: 八百科事典アンサイクロペディア(大丈夫、本当の項目名はSPY×FAMILYだから。君は間違っていないよ。

『フォージャーさん家のアーニャちゃん』( - ち - )とは、1992年から30年もの長きに渡り連載されている国民育児漫画、およびそれを原作としたアニメである。

がいよう[編集]

1992年放送の第1期。この頃はみつはしちかこわたせせいぞうを思わせるデフォルメが特徴。
2022年放送の第31期ともなると、ここまで絵柄が現代的になっている。まさしく国民的アニメ。

1991年冷戦が終わった。それはまさしく世界を揺るがす大ニュースであった。世界が二つに分かれ、いつ核ミサイルが放たれ世界が焦土と化してもおかしくなかった時代が終焉を迎えたのである。それは1945年敗戦から復興を遂げた日本にとっても一大事であった。2年前に激動の昭和を終え、新たな時代「平成」を迎えた西側の最終防衛線日本。そんな日本では、新時代を迎える上で家族の在り方の見直しを迫られるようになった。

1970年代から始まった国民的アニメ『サザエさん』では親子三世代の大家族が描かれ、80年代に大ヒットした『ドラえもん』では核家族という新たなシステムによる家族の日常が描かれた。しかし、いずれも「普通に結婚して、お父さんは会社で働き、お母さんは専業主婦」という昭和の価値観から逃れられずにいた。そこで90年代の新風として、「再婚した連れ子と継母」という、昔の作品であればいじめの温床のような構図を中心とし、両親共働きの家庭を描くこととなったのがこの『フォージャーさん家のアーニャちゃん』(以下『アーニャちゃん』)である。

同作は最初『月刊少年ジャンプ』で掲載されたが、非常に高い人気故に漫画がまだ2巻しか出ていない状況でアニメ化が決定[1]し、この記事が執筆された2022年時点でアニメは放送30周年を迎えている。原作漫画は『月ジャン』廃刊に伴い『ジャンプスクエア』に移籍となり、その後「無料で読ませろ」という読者の声を反映し『少年ジャンプ+』での電子連載となった。

とくちょ[編集]

連載開始当時、作者はまだ10代の学生だった為、学業との両立を果たすべく苦肉の策として丸とチョンチョンだけでキャラの顔を描いており、絵が非常に簡略化されたユーモラスかつアイロニカルな作風であった。その後、徐々に書き込みが増えていき、90年代中ごろの20巻当たりになるとかなり写実的な作風となり、現在ではまるで萌えアニメのような絵柄になっている。これに関しては「昔の方が良かった」という意見もあるらしく、作者も版権絵などで初期の画風で描画するサービス(決して手抜きではない)を行っている。

『アーニャちゃん』の主題は「過ぎ去りし冷戦下への慕情」「新たなる時代の家族の在り方」である。ともすればいつ世界が滅んでもおかしくなかった戦後復興期のヨーロッパ某国[2]を舞台とし、精神科医ロイドの連れ子アーニャと、再婚したヨル夫人の3人家族(+ボンド)の何気ない日々を、コミカルかつアイロニックに描いている。舞台となる国は「30代までに結婚していないとスパイ工作員と疑われる」程に荒んでいる設定であり、当然フォージャー一家を囲む環境も劣悪で、『サザエさん』に出てくる空き巣押し売りどころの騒ぎではなく、放火強盗が出現するなど『忍者ハットリくん』並みの治安であり、脇役の多くは旧態依然とした家族観を押し付けている。

そんなチグハグな世界において、だいぶヘンではあるが血の繋がりの無いとも深いを抱くアーニャ、世界と家庭の平和を望み家事もこなすロイド氏、そしてドジでおっちょこちょいながら愛情深く優しいヨルの3人は、異質ながらも確固たる「家族愛」を育んでいく。それこそが『アーニャちゃん』の魅力であり、本作が国民的・世界的にヒットしたゆえんでもある。

あらすじ[編集]

どこかおとぼけだけど本質を見抜く慧眼を持つ少女・アーニャ。生母と死別し、精神科医のロイドに連れられて首都に引っ越したアーニャは、ブティックで恋人を探している女性・ヨルと知り合う。友人たちに見栄を張ってしまい恋人同伴のパーティに行く羽目になったヨルを気に入ったアーニャは再婚をねだり、ロイドはこれを快諾。お母さんの遺言に従い、アーニャは国一番の名門校イーデン校を受験し、からくも合格。新しいママの待つ家庭で、シスコンな叔父・ユーリやカンの鋭い名犬ボンド号、クラスメイトのべッキーとダミアンも加わり、アーニャのドキドキハラハラの学園生活が幕を開ける。果たしてアーニャは特待生になれるのか?

せかいかん[編集]

日常アニメなので海外を舞台にしてはいるがそれほど難解な設定ではない。よって簡潔に纏める。

東国(オスタニア)
アーニャすんでるくに。ぶたいになるます。うよくさよくわるいことばっかしててこわい。
イーデン校(-カレッジ)
アーニャかよってるがっこ。くにでいっちゃんあたまのいいこがそろうます。ホグワーツににてるます。
いいこにはほしマークがわたされるす。でもわるいこはかみなりまーくがもらうます。
バーリント
しゅと。
秘密警察
かっくいい!
西国(ウェスタニア)
となりのくに。むかしせんそうしたくにでいまもピリピリしてるます。


…簡潔にしろと言うのは雑にしろというわけではない。今日はおやつなし。

ちち おに!
上記の採点結果 について、アーニャ

きゃらくた[編集]

アーニャのかぞく[編集]

アーニャ・フォージャー
本作の主人公。6歳。ピーナッツスパイアニメが大好きな可愛い女の子。にんじん勉強が嫌いでやんちゃでお転婆。アーニャがスパイものが大好きでスパイごっこをよく行うことから、本作の話数カウントは「MISSION:○○」になっている。
喋り方もピノコアラレちゃんかというくらいおぼつかないが、なぜか古語が得意。天然ボケのおバカキャラながら物事の本質を見抜く力があり、まるで他人の心が読めるかのよう。しかしそのことを指摘されると途端に慌てるので恥ずかしがり屋なのかもしれない。
木之本桜ホシノ・ルリと並んで90年代3大ロリと名高い。なお彼女にインスパイアされたロリコンが作り出したのが『崖の上のポニョ』である。
ロイド・フォージャー
アーニャの父。精神科で真面目な教育パパ。イケメンで人当たりが良く、スポーツ万能で何でもそつなくこなすため、既婚者なのにモテモテである。
亡き妻を深く愛しており、その遺志を継いでアーニャを立派な特待生に育てるのが夢。序盤は妻を亡くしたショックもあってかアーニャに厳しかったものの、ヨルと打ち解けてからは徐々に家庭的なマイホームパパとなっている。かなり神経質で注意深い。
なおヨルさんとの夜さんに関しては連載開始から30年近く経つが一向に触れられておらず、何度も編集部から「ヨルさん妊娠させましょうよ」という提案がきているそうだが作者が断固拒否しているため道は遠大である。物凄くア〜ン♥♥が下手な可能性もある。
ヨル・フォージャー
ロイドの後妻でアーニャの継母。作者もどうやって纏めているか知らない複雑な髪型をしている巨乳の美人奥様。市役所事務員だがあたしンちのお母さん並みのアホで、どうやって公務員試験に受かったのかというくらいのぽんこつ。元マッサージ師らしく、北斗神拳が使える。力持ちで掃除編み物が得意だが、料理は全然ダメ。アーニャ曰くつよいけどほかはだめだ。叱り担当がロイドなら甘やかし担当がヨル。
早くに両親を亡くし弟を育てていたのもあって、恋愛には非常に疎い。そのため成り行きでロイドと結婚することになったが、あっという間にメロメロになっていた。ちちとははいちゃいちゃ。
90年代ヒロインなので暴力要素マシマシだが殆ど弟に向かう。
ボンド・フォージャー
フォージャー家で飼われているシロクマ…ではなくおじいちゃん犬。ボフと鳴く。とてもカンが良い。
過激派右翼学生に虐待されていた所をフォージャー家に保護された。

そのた[編集]

ユーリ・ブライア
ヨルさんの(アーニャの義理の叔父)の外交官。ヨルさんが男装しただけのような外見のイケメンだが、その実態は超シスコンの奇人変人。の事が大好きでともすればロイドを排除しようと目論む変態。勿論童貞
言うまでもなく『るろうに剣心』に登場する雪代縁、『武装錬金』に登場する早坂秋水はこいつがモデルである。
ダミアン・デズモンド
東国の最大野党国家統一党の当主ドノバンの次男。アーニャの通う初等部1年の男子のまとめ役のような存在であり、ツンデレでドMじゃりン子チエのマサルがイケメンだったらきっとこんな感じである。
メリンダ・デズモンド
ダミアンのママ。買い物好きでおっとりしている。教育ママであり、恥ずかしがり屋な所もある。ヨルさんとはママ友。
ベッキー・ブラックベル
アーニャのお友達。非常にマセており、ロイドの事が大好き。
シルヴィア・シャーウッド
ロイドの大学時代の恩師で現在は官公庁に出向しているマダム。過去に戦争で娘を亡くしているらしくアーニャに甘い。
フランキー・フランクリン
ロイドの友人のタバコ屋。特技は発明であり、こいつの発明だけで尺が潰せるのでアニオリで重宝している。家族ぐるみで付き合いがあるが、独身で童貞。要するにギャグキャラ。アーニャからはモジャモジャと呼ばれているが、鼻を3秒以上押すとリーゼントになる。本人もこのあだ名を気に入ってる模様。
ヨルが30前で結婚しないと怪しまれると発言しているのに対し、コイツは恐らくロイドと同い年ながら一向に捕まる気配が無いのは矛盾しているような気もする。
フィオナ・フロスト
ロイドが務める病院の事務員。ヨルさんより先にロイドを狙っていたためめっちゃ嫉妬している。ちなみにアーニャは彼女がロイドの事を好きだと知っているので、こんな鬼みたいな女が母親になることを恐れて猶更ヨルさんにベッタリである。

そうひょう[編集]

古い世界観と新しい家族観を描いた本作は、マンガ・アニメとしてだけではなく社会学の観点からも高く評価されており、本作は『クレヨンしんちゃん』(ただし本作は母親が専業主婦)や『こどものおもちゃ』(ギャグでコミカルながら社会風刺のきいた作品)、『カードキャプターさくら』(子供向けアニメでは珍しく片親家庭)などと並ぶ90年代を代表する家族観を描いたアニメとして名高い。国外でもその緻密な作画やギャグ満載ながら時にはホロリとさせられる内容から日本を代表する傑作とされ、劇場版が毎年公開されるなど、『月刊ジャンプ』で最も成功した作品となった。

しかし、本作はあまりに人気が出すぎて「終わるな!」「永遠に続けろ!」といった読者・放送局・スポンサーの圧力がかかってしまい、早々にサザエさん時空に突入し以降も延々と同じような話を続けるという国民的アニメの軛から逃れられない作りとなった。その結果、星を8つ集めたら特待生になるという設定はどこへやら、正月バレンタインエイプリルフールクリスマスが何度も何度も何度も何度も来た[3]挙句に、「アーニャが特待生になるのと、ルフィが海賊王になるのはどっちが先か」というくらいに引き伸ばしが続くこととなってしまった。連載開始から四半世紀を過ぎて『アーニャちゃん』の巻数は3桁の大台に達しようかとしており[4]、TVアニメは『サザエさん』『ドラえもん』『アンパンマン』『クレヨンしんちゃん』に次ぐ日本史上5番目の長寿アニメとなっている。

おかげで2022年現在でフォージャー家は旅行に56回行って内48回は事件に巻き込まれ、爆発は381回発生している。ここまでやってるのに、未だアーニャの星はたったの2つであり、作中ではまだ1年経過していないのだから恐ろしいものだ。

作者の遠藤達哉氏はあまりに連載が長期化しすぎているため、単行本表紙の椅子のデザインすらネタをほぼ使い切っている状況にある(50巻目で遂にギブアップし、読者から椅子デザインを公募するようになっている)。それに加えて毎年映画オリジナルキャラを描かされ、アーニャがを貰いそうになる度に編集やスポンサーから「やめろ!やめろ!やめろ!やめろ!」と怒鳴られ続けるのに辟易してしまい、2022年現在では「一切キャラに思い入れはありません」と言い出す[5]までに枯れ果てている第2クール(第2期)放送が決定したが、遠藤氏の精神は持つのだろうか…

きゃくちう[編集]

  1. ^ この速さはジャンプ関連作品だと1986年の『聖闘士星矢』(コミックス1巻発売と同時)に次ぐ。なお、現在ではコミックス1巻発売より先に決定した『ジモトがジャパン』が1位なので、『アーニャちゃん』は3位である。
  2. ^ 下記の世界観解説を補足すると、通貨単位は「ダルク」「ペント」という架空の物であり、実際はルパン三世などに登場する地名と同様に、存在しない架空国家と見てよい。基本的なモチーフはドイツであるが、公用語は英語と推察される。物語開始から10年ほど前に実際に東西で戦争が勃発しているので、バルカン半島あたりにある可能性もある。
  3. ^ アニオリも含めてアーニャの誕生日は15回も来ており、その都度設定が変わっている。
  4. ^ 集英社の漫画作品では『こち亀(201巻)』『キン肉マン(2世含めて132巻以上)』『ジョジョ(6~8部も含めて131巻)』『キャプテン翼(109巻以上)』『ワンピース(103巻以上)』に次ぐ堂々の6位である。シリーズ単体ならば3位。
  5. ^ このような例は長期連載においては珍しくもなく、L・M・モンゴメリは「あの憎たらしい赤毛のアンの6冊目が出ました」と語っている。

かんれん[編集]

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この項目「SPY×FAMILY」は、嘘です。よく近所の物知りおじさんが教えてくれた豆知識も大抵は嘘です。アンサイクロペディアを真に受けてはいけないのです。大事なのは、ジョークを笑い飛ばす心の広さです。
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