UnBooks:初めてのネクロノミコン

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『初めてのネクロノミコン』表紙。人間の皮で装丁され、大変ソフトな肌触りを誇る。

初めてのネクロノミコン(My First Necronomicon)は、アブドル・アルハズラッドによって描かれた、子供達に魔道書ネクロノミコンの読み方を教え、その魂をクトゥルフ神への供物として相応しいものにするための子供向け絵本である。1973年にマッドネス印刷によって初版が出版された。近年出回っている復刻版は、アンブックスによるミスカトニック印刷への注文、及びインターネット上の研究によるものである。

目次

[編集] この本について

ルルイエの海の底、時間すらも及ばぬ自らの聖域で、クトゥルフは暗黒模様の夢を見る。

初めてのネクロノミコンは導入部から邪悪なデザインが施されており、禁断の知識たる旧神ヨグ=ソトース、クトゥルフの二名が最初の読者であったとされている。寛大な出版業界によって、大変目立つ配色(主に黒色と血の赤色)とクトゥルフが夢で見た暗黒模様の絵が組み込まれ、死を運命付けられた幸運なる魂を喰らい尽すための装飾が施されている。まだ幼い思考力でも簡単に理解できるように描かれており、発達年齢に合わせた呪文の詠唱にも利用できる。アルハズラッドがこの本を描いたのは、世に出ている子供向け絵本が余りに退屈にすぎ、しかし狂気と邪悪の魔道書に直接触れさせるには、その年代の子供達が幼すぎるためであった。

この絵本は米国図書館協会のコルデコット賞に推薦された。結果はクリス・ヴァン・オールズバーグのポーラー・エクスプレスに敗れてしまうが、その後に協会員の何人かが突如失踪したり、突然に燃え上がったり、生きたままムカデの腹の中に飲み込まれたりする事件が起こることになった。


[編集] 抜粋

子供達の魂を待ち受けるクトゥルフ。

ディックはよみます。くねくねした ふるいかみさまの ほんをよみます。

よみます よみます よみます。ディックはよんで、よみます。

ディックはよびます。ふるいあんこくのかみさまの じゃあくななまえをよびます。よびます、ディックは、よびます。

ツァトゥグァ! クトゥルフ! ヨグ=ソトース! ばんぶつのおう アザトース!

ディックは アザトースがみているものをみます。アザトースは めがみえない まぬけなかみさまです。ディックは にんげんがしってはいけない くるってしまうほどの うちゅうのこんとんにふれます。ディックは うちゅうのことわりを しったのです。

ちちなるダゴン! ははなるハイドラ! イタカ! ハスター! イア! イア! シュブ=ニグラス!

シュブ=ニグラスは、せんびきのこどもをみごもった もりのくろやぎです。やぎ やぎ やぎ。

Burnspotburn.jpg

『それ』はディックに きょうふとじゃあくのちしきをあたえます。ディックがあたまのなかで ほのおのじゅもんをかき となえます。となえます。となえます。となえます。

ユンガーフ キヌアス ヒュイニア ピォルトゥ キュアーエス!

ピヌガイ アル イア オアイユ

ウル アカ エアル ウイグア

クリアス ユルサジャ ティリリク

ルルイエ オンジュア ワカスリリア タク クトゥルー ピグナイ!

サライ ダア アラ タク イク リリス…ダアヌパイ…

トクアイ スイ ジュ レト カリリ

キュイオ ドワク フシジャヌ ウライノナイ フリリギュ アスライ ジャンバスクク ポルトゥナイ リリア ユアオエ フルル ロクニュクリリクス トジャリリアアア! イア!!!

いぬのスポットは おびえながら ふるえています。スポットは じゅもんが きらいです。でも かわったようすは ありません。スポットに なにが おきたのでしょう? なんと とつぜん ほのおをあげて もえはじめたのです! もえます、スポットは もえています!

それをみたジェーンは にげました。かのじょはディックがこわくてしかたありませんでした。そんなこわいものを じぶんもしらなければならないのかと かのじょのよわいこころは いまにもはりさけそうでした。にげます、ジェーンは にげます!

ディックは かのじょのことを きにしません。ディックは クトゥルフについていくことにしました。ついていったこどもは すぐにたべられてしまうこともしらずに。かれの くるしみにみちた じんせいは みじかいものとなるでしょう。

[編集] 論争

この『初めてのネクロノミコン』が子供達が発狂する原因になったとする告訴が起こる。ニューヨークタイムズは『この著者はトチ狂った無責任な危険人物だ』として大々的にネガティブキャンペーンを展開、アブドル・アルハズラッドは狂人だと断言してその内容が精神障害者の妄想だと皮肉り、インタビュアーは自分の舌が裂けるまで「こんなのは何の役にも立たない! 全世界の人々はこの老いぼれに損害罪障を請求する権利がある!」と主張した。初版を出版した印刷所は後に、1980年代のその訴訟事件を非難している。最近の研究により、復刻版とエモ文化の発生との間に何かしらの繋がりがあったのではないかと見られている。

[編集] その他の作品

Cthulhuinthehat.jpg

アルハズラッドはこの本の他にも、子供向けの作品を複数執筆している。『帽子の中のイカ頭』では、土砂降りの雨の日に家の留守番を任された、ある姉弟の物語が語られる。外で遊べないために退屈を持て余した姉弟は、忌まれし儀式を計画し、古の魔術によって存在領域を外れた邪悪を呼び覚ます。クトゥルフはその呼び声に答え、助手1と助手2と共に、一日を活気付けるために雨を止ませようとする。クトゥルフの狂ったような奇妙な踊りによって家は滅茶苦茶になるが、子供達の母親が帰宅した時には、儀式の焼け跡、漆黒の粘液、ヤギの血は全て綺麗になっている。彼女は何があったのかと目を疑い、恐怖に固まった少女と、発狂してぺちゃくちゃと虚空に喋りかけている少年に気付く。

この物語は分冊になっており、『帽子に戻るイカ頭の神様』『アはアザトースのア』『最も小さなショゴス』の順で続きが語られている。


[編集] 関連項目


Potatohead aqua.png アンサイクロペディア特集記事
本項はアンサイクロペディア英語版メインページで特集されました。
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