UnNews:「チコちゃんに叱られる」、ボーっと生きてる視聴者の減少に成功する
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【5月23日配信】
NHKで放送されている大人気番組、「チコちゃんに叱られる」が話題を呼んでいる。
この番組は五歳児という設定のキャラクターのチコちゃんが、ボーっと生きてんじゃねーよ!と無為に日々を過ごしている大人にツッコミを入れるというお決まりの流れで人気を博しており、その人気ぶりから過去にはチコちゃんが紅白歌合戦にも出演している。その人気は現在でも衰えるところを知らないように思われるが、しかし一方でこの番組は最近ある悩みに苛まれていたという。
NHKに詳しい記者の1人はこう語る。
- 「この番組はそもそも、日々に起こるさまざまな出来事に興味を示さない社会人に警鐘を鳴らし、そういった人の数を減らすための番組でした。そして、その目論みは見事に成功し、番組放送後は社会のさまざまな物事に注意を向ける方が増えたという話も聞きます。しかし放送も長くなってきて、『チコちゃん』も否応なくマンネリ化を強いられました。具体的に言えば、番組そのものが『ボーっと』見られるようになってしまったのです。現在では社会人に警鐘を鳴らす番組ではなく、単なるトリビア披露の番組と見られていることも多いです。」
番組コンセプトの危機とも言えるこの事態への打開策として放送されたのが「チコちゃんに叱られる」5月20日放送回である。この回ではマナー講師を名乗る人物が過度にスタッフのマナーを叱責し、挙句の果てにスタッフを落涙にまで追い込む様子を放送した。この回は視聴者から多くの反発を招くこととなった。しかし、前述の記者によればこれはNHKの目論み通りだという。
- 「今回の一件によって『チコちゃん』は大きな反感を招きました。それまで『ボーっと』この番組を見ていた人が憤りを覚えることによって、『ボーっと』番組を見る人は減ったでしょう。しかも今回のテーマはマナーでした。この憤りを持っていれば日々を無為に過ごすことなく身の回りの様々なマナーに気を配るようになると思われます。当初のコンセプトへと回帰することができた、というわけです。」
取材に対してNHKの担当者は「(ボーっと生きている人を減らせたことは)大変光栄である」と答え、「これからもボーっとこの番組を観ている人が思わず憤ってしまうような番組作成を目指したい」と答えた。また、その上でのライバルとなる番組として、同じくNHKで放送されている連続テレビ小説の『ちむどんどん』の名前を上げた。