UnNews:自宅で「学校再現」 ラブライバーの熱意
【2022年6月16日 配信】
オタクの熱量が高いとは昔から言われた話だが、頭一つ抜けた猛者が表れたようだ。静岡県のある男性が、『ラブライブ!』の世界を表現した実寸大のジオラマを自宅で作成していたことが大きな話題を呼んでいる。
義務教育を受けた経験のある者であれば想像がつくと思うが、相当広いスペースが必要になる。普段は机が大量に置かれて狭苦しく感じる教室でも、大掃除やワックスがけの際に机が全て外に出されたときに本来の広さを感じた、という者も多いだろう。学校備品の机は案外高く、1セットで10,000円を超えることもある。この男性は一人暮らしであり、家の広さ・予算的余裕のどちらも欠ける中でのジオラマ作成。相当な熱意が必要だ。
それでも、その熱意はそこで止まらない。当初は通販で机など学校備品をそろえていたが、ある時それでは足りないと気づいたという。
「学校で使われていることがテーマだった。イメージ力を高めるためには、実際に使われている備品が必要」――この事実にたどり着いたのち、ついに彼は実際に学校から備品を拝借するという動きに出た。
静岡県内のいくつもの高校から、少しずつ備品を集めてきた。たとえば某県立高校から長机1台・延長コード、某私立女子高からアンプ・机を1台ずつ、某私立高校から制服10着。「オタクは全員性犯罪者予備軍」などの無根拠な糾弾が世間で流布される中、彼は見事にこれを反証している――女子高から制服を奪っていない。自身の性欲を満たすためではなく、『ラブライブ!』の世界を正確に表現するためという目的がすべての行動に通底している。この行動が実に紳士的であると、一部から称賛を集めている。
「単にモノを揃えるだけではなく、モノに付随するイメージ・経験をも意識することが重要」という、昨今の物質主義にも対抗するような深みのある行動を見せた。その紳士的な姿勢、ジオラマのクオリティを追求する求道者的態度の両方に称賛を送りたい。
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