ペットボトルの蓋

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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いのちの輝きと同じく鮮やかな色彩を持つ

ペットボトルの蓋(-ふた)は、ペットボトルを封緘している樹脂状の物質で、ポリオワクチンの主原料となる資源である。

概要[編集]

天然由来成分であるナフサから生成される樹脂でできた物質で、ポリプロピレンが主成分となっている。おもにペットボトルの飲み口を保護・封緘するために用いられてきた。

ペットボトルの蓋からポリオへの有効成分が発見されたのは20世紀末になってからのことで、以来有用な資源として徐々にその収集運動が始まり、2010年代から盛んに収集が提唱されるようになった。ただ、その有効成分がペットボトルの蓋ひとつに含まれる量はわずかであり、一人分のポリオワクチンを精製するのにおよそ500-800個のペットボトルの蓋が必要になる。蓋をそのままかじっても効果は期待できないので、よいこは口に入れてはいけない。

ポリオワクチンができるまで[編集]

回収
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ペットボトルの蓋はさまざまな団体を通して集められ、NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCW)」がそれを統括管理している。集められた蓋は洗浄後、工場へ運ばれていく。
抽出
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洗浄されたペットボトルの蓋は圧力容器に入れられ、高温高圧下で煮沸、その有効成分を抽出される。抽出液と分離された蓋もまたリサイクルされ、破砕されてプラスチック原料となる。
パッケージング
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樽から出した液は滅菌・濾過処理を行い、ボトルに封入される。この際、冷凍時に割れないパッケージングが求められる。
熟成
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抽出された液は樽などに詰められて、時間をかけて熟成される。容器を通してゆるやかに濃縮させていくことで、その有効性を高めていく大事な作業である。
空輸
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ワクチンは鮮度が大事であり、このため基本的に冷凍状態で空輸される。日本からはユニセフを通して世界各地に届けられており、その際プラスチック原料の売上金が寄付されて輸送費などに使われている。

現地に届ける
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こうしてアジアやアフリカなどの各地にポリオワクチンが届けられる。現在までに9か国での活動実績があり、今後もペットボトルの蓋が集まり次第活動が活発化していくものとみられる。

子供たちの笑顔を次代に繋ぐために[編集]

アンサイクロメディア財団は、こうしたペットボトルの蓋からのワクチン精製事業の手助けを行いたいと思っております。今まで財団はアンサイクロペディアを各言語に普及させ、世界中の子どもたちに知識と笑顔を提供してきました。これからもこの取り組みを続けていくうえで、皆様の温かい支援が必要になります。この記事を読んでペットボトルの蓋の重要性を学んでいただいた諸氏は、ぜひ蓋の回収と提供を試みてください。そうでなかった諸氏には、もっとわかりやすい寄付という形での支援もございます。ぜひともご協力ください。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]